音楽の幅 人の幅
[2004/10/30]

世の中には答えが無いと思える問題がある。けど、それを考えてるのが自分なんだよね。なぜそんなタイプなのか分からない。けど、「君は皆が当然だと思うことも、納得するまで考えないと絶対にすまない性質だった」って言われた事がある。成人式の時に恩師から言われたんだ。あの先生に対しては凄く感謝してる。中学3年生って、微妙な時期なんだよね。職業柄?、人材育成系の雑誌も読むけど、「今の子は14歳ぐらいで自分の周囲の環境や自分の学力から、将来の姿が見えちゃって、やる気を無くす」って書いてあったのを見た。それは結構同意するんだよね。昔よりも職業選択の自由は増えたはずなのに、自身の将来に閉塞感を感じてる子供は多いと思うから。だからこそ、中学3年の時にどんな人が担任かって凄く大きい。

なのに面談で「マスターベーションの回数は気にしなくていいぞ」って言うぐらいの人だった。それを言われた友達が「俺、先生からこんなこと言われたよ」って凄くはしゃぎながら教えてくれた。その笑顔は今でも覚えてる。逆に、俺っちが面談で何を言われたかは覚えてない(汗 ただ、僕の本質を一番分かっていたんだろう。それは言葉や態度の端々で感じてた。
そんな自分が何をずっと考えてたかって

「一つのジャンルをとことん聴き込むこと」と「幅広く聴くこと」のどちらがいいか?

俺っちはブラックミュージック以外に選択肢が無かったから最初に悩んだ訳じゃない。けど、聴き込みながらもずっと悩んでた。そりゃねぇ、カラオケ行った日には目も当てられないもん。カラオケを諦めるってことは、コンパを諦める事で、女の娘と付き合うのを諦めるって事だから。って、ここまで暴論は言えないけど、そういう面があるのは確かです、ハイ。このHPを書き始めた時も、この答えは分からなかった。

実際、あの時は、自分には色んなきっかけや縁があって、アフリカン・アメリカンの歌う音楽、その中でも一般的にはR&Bに分類されるジャンルを聴くと決めただけで あって、それは他の場所でも書いている様に下手で不器用な拘りだと思う。けど、器用なフリをしたい訳でも無いし、そこから生まれる何かを探すのは一つの形 だと思う。 もちろん、そんなR&Bという枠組みに拘らずに色んな音楽を聴く方が、新たな展開が出てくるかもしれないし、それはそれで面白そうだと思う。けど、人は二つを選べない事も有ると思うから。実際は、そんな両者がお互いに影響を与えあえればいいのだろうけど。 って書いてるしね。

実は、アルバムにもポイントがあるように、HPにもポイントがある。例えば、今年のAngie Stone。あそこで、「零時を過ぎて・・・」に一番注目した人はセンス無いからDeepで聴き込むのを諦めた方がいいよ。それとも号泣するか、どちらかしか道は残ってないです。あそこの本当のポイントは 「この芝生の上に寝っころがっていいのかな?」 だから。これが本当の勝負言葉であって、「零時過ぎて・・・」なんてギャグだよ。あれで本気の勝負をするのは真性のアホだからなぁ。(密かに憧れているかもw

そんな意味では、この文章の本当のポイントは「けど、人は二つを選べない事も有ると思うから」って部分です。これが一番大事なんだよね。もちろん「二つも同時に選べない」ってのを一つは持つのが大事なのであって、それを音楽に持つかどうかは人それぞれだけど。そんななんなで、悩み始めてから何年経ったかも忘れたほどですが、やっと最近分かった実感がある。


大事なのは音楽のジャンルじゃない。どれだけ色んなタイプの人を聴きこんでいるかだ

R&Bを聴き込むと決めても、人のタイプから見ると結構広い。だって「黒人歌モノ」って意味だし、タイプとしては様々な人がいるから。一つのジャンルを聴き込むと決めた時点で、どれだけ「彼/彼女は合わない」って分かっていても逃げれないアーティストっている。自分の中で一番はD'Angeloかな。昔は苦手なアーティストコーナーにはもっとたくさんいたからなぁ。

例えば、MaryJ.もそう。今では「MaryJ.に関しては一番深い所で繋がるモノを書く」って自分に課してるけど、それを達成してるかは皆さんに判断してもらうしかないけど、昔はさっぱり分からなかったです。そりゃねぇ、MaryJ.みたいな状態になった事もなければ、K-ciみたいな事もした事無いんだもん。けど、聴き込むうちに「浮気地獄」じゃなくて、「辛さを正面から見据えて逃げない」面が本質なのが分かった。その頃に、結構な恋愛をしてたからもあるなぁ。(逆にAngieについてはそのまんまMad Issuesだからなぁ。あれは書けて当然なんだけど)

男性アーティストなら、Kenny Lattimoreもそう。初めて聴いた時はさっぱり分からなかった。「日本人R&Bアーティストにかなり参考になると思いマス」なんて、「書いてる本人は馬鹿です」って言ってるようなもんだよ。こんな無意味な文章は書き直したいのだけどね。過去を隠して格好つけてもしかたないので、証拠としておいてある。だから、今年になってやっと「心に届く夏の風は 爽やか過ぎて 肌で感じられない」まで掴まえれて本当に嬉しかったです。この言葉が皆さんにとって何点なのかは分かりません。けど、これが僕のMAXです。それは胸張っていえるな。

そんななんなで、今ではちゃんと書けたアーティストでも、聴いた当初は全く良さが分からなかった事はたくさんある。それはやっぱりタイプが違うから。そんな意味でも、「一つのジャンルを聴く」って決めて、逃げれない場所に自ら行くのは悪くないと思う。

「色んなジャンルを聴いてる」って言う人でも、人としての幅から見ると「自分と合う人が中心」な事は多いと思う。もちろん「HIT曲を聴いてます」ってのは自分としては問題外。 俺っちも有名な映画を中心に見てるから(って殆ど見て無いけど)、そのスタンスはよく分かる。けど、それで趣味として挙げるのは人をバカにしてるよ。そんなの「大事な話ほど相談できない友達」みたいなもので、知り合い位なら納得するが、親友って向こうが言った日にはねぇ。。

ということで、長年の懸案だった問題ですが、分かってみれば当然という気もする。真理ってそういうものなのかな。もちろん、「幅広い人をちょこっとずつ聴いてる」なんてのは一番問題外。そんなの、色んな女性に手をだすけど真面目に付き合わない遊び人か、試食はたくさんするけど絶対買わないオバタリアン(死語だなぁ、これ)になるからねぇ。だから、

色んなタイプのアーティストを核まで追っかけてる
それが一番大事なことをだと思う。で、何が核かってのは、今のところ、アーティスト7:リスナー3の割合で決まると思ってる。その正しいラインはこの先の人生で見つけたいと思ってます。

けどなぁ、自分にとって幅広いって、DonnieやJill Scottでしょう。彼らはR&Bを聴くと決めた限り逃げれないレベルのアーティストなのは確か。けど、何が合わないって、「彼・彼女らは破綻してない」んだよねぇ。なんやかんやで、何処かで破綻する弱さというか、スキというか、うーんやっぱりどうしようもなさになる。それが無いとねぇ、、、難しい。Curtis MayfiledがSoulにおいても精神性の高さでTOPクラスなのは常識。なのに最後まで後回しになってるのは、破綻の無さにつきる。もちろんStevie Wonderにも破綻は無いけど、Innervionsは感情を突き詰めて、感情が零の世界まで行ってるから。ファンクの帝王James Brownと何が合わないって、彼の攻撃性はセクシャリティに照準が合ってる。それが合わないんだよなぁ。Stevieやマクナイトのように「心の向こう側に照準を合わせる」のが自分のネイティブなスタイルだから。

そんな意味では、正しい答えが分かっても、実はため息ついてる今日この頃だったりします。
まだまだ先は長い。


実を言うと、JBがセクシャリティに照準を合わせているのか、それは分からない。本当の照準はもっと音的な世界の話なんだろうけど、それはまだまだ先です。



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