Situation is crazy, Sometimes feel so all alone
[2006/01]

最近よく思うのだけど、「歌を本気で聴き込めるか?」は歌手の好き嫌いじゃないと思う。UP/Slowといった曲の好き嫌いでも無いと思う。バリトン/テナーといった声の好き嫌いでもないと思う。一番のポイントは
歌が抱えるsituationと、自分が抱えるsituationの近さ
振り返ってみてもそうなんだよね。ぶっとんだ曲ほど状況の近さが一番必要になる。


去年こう書いたけど、これはずっと前からそう思ってた。だからこそDuet集のTOPにあのRomeの曲を持ってきてる。Duet集を作るとしたら、TOPに何を持ってくるか?はかなりの勝負所です。普通は名作としてMavinのデュエット曲を持ってきたりするのかな。けど、それは本HPから言わせれば逃げです。こういう所で勝負しないで一体何処で勝負するんだ?って思うから。Loversもそうだね。あのフェーズで一曲目に選ぶ曲は細心の注意を払うから。

本コーナでこの曲をTOPに持ってきたのは、歌詞がsituation is crazy, sometimes feel so all alneから始まるから。歌詞カードが無いから、これ以上聞き取れない。けど、こんな風に歌ってます。歌手の能力や組み合わせだけなら、もっとイイ曲はあるかもしれない。けど、この言葉で示された視線こそが、「ああ、その通りだなぁ」って心底思ったから。確かに状況がドライブかけてCrazyになってた。だから、付合ってる中でもたまにall aloneになってた。どん底の恋愛を真正面から振り返ると、この言葉が生まれてくると、そう実感する。

R&Bだけを聞き続けると中3の時に決めたのもそう。他の分野で歌われている曲のsituationが合わなかったんだよね。そんな意味ではいつだってsituationが重なる曲を探している。けど、歌って欲しいsituationの全てが曲になっているわけじゃない。だから、ここでは僕が歌って欲しいsituationを書いてみます。もし該当する曲があるのなら、ぜひ教えてください。また、皆さんが歌って欲しいsituationがあったら、ぜひメールかBBSで教えてください。
   
Pleasure & Pain - 喜びと悲しみの反転
112の1stにこの名前の曲がある。聴きこんでた時は本当にに嬉しかった。「君は僕に喜びと悲しみを運んできた」って歌ってると思ってたから。曲のよさと歌いっぷりから、もしかしたら、

喜びと悲しみは付き合っている時と別れた後で反転する
と歌っているかも・・・って思ってたから。なのに数年後に歌詞をみたら「pleasure & not pain」だった。

おめーはバカやろうだ==
あの時は本気で裏切られた気分だったな。どれぐらい怒ったかって、マジでCD叩き割りたかった。どれだけ駄作と思っても普通はそこまでしないけど、この時ばっかりはね。「こんな詞で歌いやがって。100回Sexやってろ、バカ」って捨て台詞言いたくなるくらい。

いつかこう歌ってくれる歌手が現れると願っていたど、今までそんな曲を聴いたことは無い。

だからダメなんだよ。
真のPleasure & PainだけがAll in Love is Fairとのミッシングリンクになる。いつまで経ってもStevieが歌った極地との間には崖がある。それを飛び越せる人はいいけど、一般的にはかなり無理なんだよ。このSituationだけが架け橋になるのにな。。
   
What the hell you want - 不幸になる恋愛を重ねる女性へ
一番いいのは16:What the H**L You Wantです。これは体張れる。1stと同じフェーズながら、年齢を積み重ねた分だけの違いがある。けどその違いがまだちゃんと分らないからLately にUP出来てないのだけど。最近はずっと聴きこんでいるなぁ。


で、R&Bタイムで聴き込んだのだけど、ファンには凄く悪いが、What the Hell You Want for Meと歌う男は腐ってると思う。たとえ女性からどれだけ辛い状態に追いやられたにせよ、それをHellという時点で退場、それを**と隠す時点で言語道断。ずっとWhat the Hell You Wantだと思ってたんだよね。

どんどん悪い形の恋愛を選んでしまう女性を振り向かす事さえ出来なかった。
そんな自分の不甲斐なさを痛感して歌っているのなら、
激傑作だと思ったのに・・・



112の所でHellに文句をつけたが、「文句つける前に対案もってこい」っ てのも社会人の常識な訳で。どれだけ相手が酷い女性だったとしても、男ならI Wanna Thank Youと言うべき。もちろん言いようによっては激厭味になるけど、このThank Youは凄い。今までサビにThank Youが入ってる曲は何曲か聴いてる気がする。けど、これが最高でしょう。基本的にインディーは一曲に2000円だせるかどうかだと思う。この曲は出して いい。このレベルのThank Youなら、その相手から「やっぱり貴方とやり直したい」って言われるかもしれない。それだけのレベルです。


ここ最近、What the hell do you want for meについて議論しているが、I wanna thank youを挙げたが、Sam CookeがLittle Things you Doと歌っているのだから、これが正式解答なんだろう。

[2004/12を再掲] で、一番泣き顔に近いのが、Little Things You Do。歌詞が無いのでフェーズが分らないが、別れの痛みをLittle Thingsと抑え込んでる感覚は受けない。それよりも、相手のしたことをLittle Things言う点に、イイ男になるための必須事項を感じてる

なんやかんやで、112の曲から気づく事が多い。2005年の彼らの新作も本当にショックだった。最近、昔のサントラでAz Yetが同じ題名:What the hell do you wantを歌っていることに気づいた。サントラのみの曲だったからずっと忘れてた。で、やっぱりこの曲もfor meと続くんだよね。いい加減にしろという気分大。

こうも皆が正反対ばっかり歌ってるなら、R&Bじゃ無理なのかもなぁ、、、って思ってる。

R&Bは心底好きだけど、不幸になってしまう女性、不幸になってしまった女性への気遣いが弱いと思う。
Public Announcementのあの曲をこんなにも好きなのは、この不甲斐なさが全面に出てるVCだから。ShaiのIt's Hard When You Love Someoneもそう。ここまで正面から歌ってくれると思っていなかったから、本当に嬉しかった。もう手に入れることさえ難しいアルバムだと思うけど、興味がある人のために試聴で置いておきます。こちら(96kbpsで1:50)
  
I'm a man of many wishes ⇒ 相手が好きと言ってくれることで可能になる文句は、全て間違っている
Stevie WonderのLatelyは隠れ名曲として有名だし、他の歌手がカバーする事もある。けど、その先の地平を聴いたことは無い。どれだけmany wishと痛感しても、それが生まれた理由に目をつぶり、単なる反省だけで済ますのが、、、あの頃、どうしても納得できなかったから。もちろん相手に望むだけの男は問題外です。当然そんな奴はこの曲に惹かれることも無いでしょう。若い頃は顔や才能や金とかで上手く行くかもしれないけど、30過ぎたら、女性に恨まれた分だけ顔に出てくると思うから。

Stevieのあの歌を聴いてると、自己にも課してるからこそのmany wishだったと伝わってきた。だから、あれだけ聴きこんでた。あの曲が無かったら、ここまで正面から見詰めれなかったし、その先に踏み出そうとは思わなかった。そんな意味で、これはStevieへの恩返しの気持ちです。彼をリスペクトしてるアーティストは数多いけど、この言葉を核とした曲は未だに聞いたことない。そんな意味では、Stevieに似てると言われる歌手はMusiqを含めて全員に心の奥で失望してるのは事実。Glenn Lewisは此処に来てくれるかと思っていたけど、まだ2ndは難産中だね。

もちろん僕には、Latelyの先で見つけたこの言葉、それが生まれたsituationを歌にする作曲能力もなければ、歌う力もない。だけどStevie Wonderのファンとしては彼らと同じラインに立っているから。All is fair in loveの先の地平は無い。あれは極地だ。けど、Latelyの先の地平はあるんだよ。それがこの「相手が好きと言ってくれることで可能になる文句は、全て間違っている」だと思う。

「俺は確かにMany Wishだけど、自分にも課している」と100回ぐらい叫んだ後かな、、、やっと言い訳するのが空しくなってきた。その先で、もう1歩踏み込んで見つけたんだよね。分った瞬間に「気づいてみたら当たり前だなぁ」って痛感してた。

こんな当たり前なのに、誰も歌わないのは何故?
それとも他の皆は出来てるの?
じゃあなぜLatelyは隠れ名曲なの?

もし、こんな曲がこの世にあって、それを若い時に聴く事が出来ていれば、もっと自分はマシになってた。この言葉にどれだけ共有性があるのか分らない。けど、少なくともStevieは喜んでくれると思うから。ぜひ、いつか真にStevieを継げる歌手に歌って欲しいと思ってます。
 
歌詞が全部Baby
なんか思った以上に重いコーナーになってますが(汗
もともとは以下のコメントをWeekly Comment 2005/09に書いたからです。



個人的に「歌って欲しいシュチュエーション」、「歌って欲しい形」ってある。そのうちそんなコーナを作る気分になってるけど。そしたら、All Babyな曲はぜひ欲しい。R Kellyのポイントの一つにタイトルがBaby,Baby,Baby,Baby,Baby の曲がある。サビもそのまんま。結構ナイスな曲だよ。で、これを突き詰めて歌詞が全部Baby 絶対R&Bに必要だ(爆 

これが歌える歌手は声の表情で名人位でしょう。Babyしか言ってないのに、「ここで付き合い初めて、ここはXXX、曲の終わりの方は泣き声入ってるなぁ」って、そんな曲があったらみんな聴きたくない?

キーボードだって無地があるんだし、パズルだって牛乳パズルがあるんだし、歌詞がBabyだけの曲ってはプロの歌手とプロのリスナーの間には必要だ。ぶっちゃけ声の表情を突き詰めれば、「めし、ふろ、ねる」だけで結婚生活が続くと思う。俺はそんなのに憧れてて?だから変わってるんだけどね(泣  

けど何かやろうと思ったら漠然と考えてもダメなんだよ。明確な目標と日々の1歩を決める。それが一番大事だから。これがいい目標かどうかは謎だけどw 90% にはアホと言われて、10%に「おっナイス」と言われる。いつだってそんな感じですが、All Babyの曲については22歳の頃には思ってた。ただ、今となってはもう ちょっと社会人らしい所を見せなくちゃいけないんで、とりあえず落とし所を。「デュエットにして男は全部Baby」。これで企画通るでしょう。これでも無理なら世の中の方が間違ってるな(オイオイw