R&Bの入口として"も"お勧め

[2001/10〜]
R&Bに興味があるけど、あんまりCDを持っていない人や、Slowが好きとか、Upが好きとかいう方に、全方向アルバムを紹介するコーナー。UpからSlowまで良曲が揃っているアルバムを聴くことで、そんな貴方もUp好き、Slow好きになる事間違い無しです。お金が無くてどれを買おうか迷う人にも勧めたいので、入口としても奥としてもナイス→《深みもある》という基準です。もちろん、これに該当するアルバムは少ないのですが、厳しく選んでいきたいと思いマス。



     Keyshia Cole "A Different Me"
[2010/05]

00年代にデビューの歌手中ではピカイチです。Deep直系としてデビューしながらも、本作では普通の女の子が聴いて満足できる作品になっている。UpからSlowまでの曲の幅も文句ないしね。聴き込むほどに恋愛の痛みが見え隠れして、彼女の潜り抜けてきた人生が見えてくる。R&Bの入口だけでなく、Deepな歌手の入口にもなっていると思います。恋愛における勇気って、こういう曲を聴いて初めて生まれてくる。その点でも、皆さんにお薦めできると思います。


作品の深さに気づくには18歳以上かな
  
     Beyonce "dangerously in love"
[2004/08]

去年発売の本作はかなり売れた。ポスターが一列に並んでいるくらいのプロモーションもしてた。そういう作品ほど、旬が過ぎた有名アーティストの場合が多いのだが、この作品は入口も深みもちゃんとあると思う。
きっと、Beyonceは一つの恋愛を大事にしながら、アイドルの階段を駆け上がってきたのだろう。そう思わせるだけの歌いっぷり。そんな大事に暖めてきた想いが、本作で全開になっている。


対象年齢は幅広いです。中学生からOK。
  
     JAVIER "JAVIER"
[2006/01]

色んなタイプの曲が収められていながらも、どれも完成度が高い。20代半ばなのに、かなり人間が出来てる証拠だと思う。スレた面やSexyな面は少し弱いが、この先、Hip-Hopが合わない男の子の憧れになること間違いなし。背負ったモノが減りつつある昨今、彼の音楽で表現された生き様は、かなり今後のシーン全体の参考になると思ってます。

このジャケの小ささじゃ分らないと思うけど、クリックしてAmazonで拡大したのを見れば、それだけで伝わると思う。それ位のいい表情をしてます。


対象年齢は幅広いです。小学生から聴ける。それがまた凄い。
  
     AALIYAH "AALIYAH"
[2002/02]

やっぱり現時点においてTOPはこのアルバムかな。最前線のPOPSとしても楽しめるし、R&Bの入口としても楽しめるし、若い女性が学ぶ対象としても文句無いしね。そんな意味では下のJanetと同じ位置付けかな。自分にとってのR&Bの入口は、「そのアルバムを楽しむ」だけでなく、R&B全体に興味が出るようなアルバムであるべきだから。BoyzIIMenのIIは残念だが違ってたというのが結論。個人的にはI Care 4 U,It's Whateverをお勧め。最近I Refuseも急上昇。


対象年齢は幅広いです。中学生からOK。彼女の飛行機事故に対して冥福を祈るけど、それで下駄をはかす事はしません。それ位にI Refuseかな。
  
     Janet Jackson "Janet."
やっぱりこれは外せないでしょう。このアルバムからR&Bに入ったという人も多いはず。コンスタントにレベルの高いアルバムを仕上げる彼女だが、その代表作がJanet.である事は間違い無い。ControlやRythm Nationで少しずつ自分らしさを出していった彼女の最初の到達点でしょう。そんな意味でも、ピリオドに込められた彼女の精神性は高い。


対象年齢は幅広いです。中学生からOK。けど、30以上がイキナリ買うアルバムでもないような、、大人っぽい曲もあるのだが、かすれ具合がちょっと弱いと思うから。
 
     Maxwell "Urban Hang Suite"
UpからSlowというよりはMiddleからVery Slowだが全編に渡っていい曲が揃っています。処女作としてこれだけのレベルを作るのは只者じゃない。雰囲気のあるアルバムなので、部屋で流すのにもいいと思いマス。(ただ、このマッタリ感をイキナリ流すと、女の子に嫌われちゃう気も)

もちろん押し気の強いMiddleじゃなく、あくまでファルセットを重ねる形なので、そこら辺は注意してね。全方向アルバムというよりは、「Slow世界へのいざない」という方が正しいかもね。メロウな妖しさがスパイス気味に効いている精神性という感覚。


このアルバムにハマってしまった中学生の今後を想像すると少し怖い気も。他人の内面世界を相対・客観・参考的に捉えれる年齢になったらOK これも30歳以降じゃないね。そんな人には彼の3作目をお勧めかな。
 
     Tyrese "Tyrese"
やっぱりこのアルバムは必要でしょう。ぜひとも少年に聴いて欲しい。Tyreseのようなナイスガイになる事間違い無い。程よい"青さ"は共感を持てると思います。Middleに充実した作品が多く、Slowもイケテル。Wattsで育ち、それを背負おうとする精神性は文句無い。だからこそ、顔の作りで得している男の子は、彼を目指して歩く事をお勧めします。


幼ければ幼いほどお勧めの曲。何よりもネガティブな感覚がない。ネガティブな状況で掴まえたポジティブがアルバム全体を包み込みながらも、何処から見てもカッコイイ。歳をとってからイキナリ聴くと、後悔が先立つ気もするけれど、そこから始る道もあると思いマス。
 
     Tommy Sims  "pece and love"
置いてない店も多いから取り寄せなくてはいけないけど、それでも取り上げます。だって、UpからMiddle ,Slowとホントいい曲揃ってるもん。Change the Worldの作者としても一部で有名だしね。けど、皆はBabyface作だと思ってるんだろうなぁ、、、

何よりも、25歳以上で「今からR&Bなんて、、そんな暇ないよ」という方に絶対にお勧め。真摯な不器用さが生む苦悩、優しさがあって、勇気を与えてくれる事は間違い無い。人生のなんたるかを知らない若い奴の《勇気》ソングなんて糞食らえと思う人ほど。

結局の所、「勇気は挫折を含んだ生きざまから感じるものであって、それが無い所から感じるものでは無い」とこれを聴いて実感した。全ての人がいつかは挫折する。挫折を知らない人生は、そのものが挫折なのだと思う。それを見据えた若い人がいるなら、ぜひとも二十歳以下でも聴いて下さい。(最近HMVに置いてあるのを発見、ナイスHMV)


「負け」という事実をどうにかして受け留めようとする人は全員にお勧めだが、若い頃の負けは次ぎのチャンスと思えばいいから。だから、どうしても二十歳以下じゃないと思うな。
 
     K-ci&JoJo  "Love Always"
発売された当初は「いいアルバムなんだが、このままどんどんマイナーかなぁ」と思っていた彼ら。実際これだけメジャーになったし、このアルバムからR&Bにハマった人も多いハズ。実際MiddleからSlowまでいい曲が揃っていると思う。

二人のソロでやる事には色々逡巡も多かったと思うけど、そこら辺の葛藤がアルバム全体をいいものにしてると思う。Now and Foreverとかさ。方向性が偏ってたJodeciと違い、色々な面が詰め込まれているのがいいと思う。処女作だからこその良さというべきか。 けど、2作目の"It's Real"もかなり捨て難い。個人的には1stを推す性質だが、一般的には2作目かも。ま、どちらもいいと思いマス。


あんまり、年齢どうこうのアルバムじゃないなぁ、、、年齢的渋みの前に、やんちゃが先立ってるK-ciだからなぁ、、、もっとサザンな曲にガンガン哀愁を詰め込んで欲しいと思ってます。
 
     Jaheim  "Ghetto Love"
MiddleはJust in Caseだけだが、これは良曲。あとはSlowが殆どだけど、Very Slowのready,willing&ableはかなりいい。何より、オールド・テイストなR&Bアーティストの入口としては彼が最高だと思うので、このコーナーで取り上げます。アフリカン・アメリカンの家庭環境は日本に比べるとぶっとんでいる場合が多いが、それが若者のギャング化とも密接な関係があると思うが、Tyreseといい、Jaheimといい、稀に信じられないレベルの若者がいると思う。そんな精神性でも、このコーナーにふさわしい人だと思いマス。

実際、自分より年下で認めてるのは彼ら二人かなぁ。この声のリアリティーとクオリティーはホントすごい。R&Bが嫌いな人にも、斜な見方をしている人にも聴いて欲しい。「アホが女のケツを追っかけてる」とか思われちゃたまんないから。貶すなら、その前に知りましょう。その上で合わないなら、しゃーないだね。


一見オヤジくさいのだが、そう受け取る若者に未来はありませんw 反発は1番簡単な意味の掴まえ方だけど、相手がいて初めて存在するぞ。現代社会は若者に奇妙な老成を強制するという指摘は正しいと思う。反発までステレオタイプ化されて、何処にも余地が無いからなァ、、、Jaheimが若い頃にガンガンにルーサーを聴いた様に、Jaheimを聴くことをお勧め。
   Luther Vandoross "Luther Vandross"

30歳以上の方には、Jaheimの憧れというLuther Vandrossのこのアルバムをお勧め。倦怠感が少しずつ顔を見せ始めた夫婦には特に。ロマンスは二人の気の持ちようです(ホントかw)

 
     Toshi Kubota  "Nothing but a Love"
このコーナーを作ったときに、まさか非アフリカン・アメリカンを紹介するとは思わなかった。けど、R&Bアルバムとして「本当に入口に相当する」と思えば取り上げます。同じ日本人だから下駄を履かせるタイプじゃありません。

だから、それでも取り上げる事が出来たのは、やっぱり嬉しいかな。MiddleとSlowに良曲がある事、それらに統一感がある事。これは必須ですが、R&Bの入口として取り上げる為には、このコーナーの他の人に負けない何かが必要。
このアルバムはバックコーラスの入口として聴いて欲しい。このアルバムを聴きこめば、バックコーラスの存在意義が見えてくる気がするや。ホント後ろで歌うアフリカン・アメリカンが「久保田を認め、支え、盛り上げよう」とする気持ちが伝わってくる。

昔の久保田を知る人には「売れ線(色気)が無さ過ぎ」と思うかもしれないが、日本での成功をひっさげても、誰も相手にしてくれないのは当然でしょう。零から出発したその心意気は味わう程に、いい影響を与えてくれると思いマス。


色気が無いので、若いとハマれないだろうね。昔の久保田を聴く方がいいと思う。けど、最後の勝負心は、年齢とは関係無いと思うな。
  
     Toni Braxton  "THE HEAT"
「自身の方向性」と「自身に望まれる事」の間で見事なバランスが有る作品。色々くぐり抜けてきた果ての世界は「バカ明るく」ないが、これを「暗い」と思うちゃったら《深み》は出ないと思います。自分がR&Bにハマった時に丁度デビューした女性歌手。そのイカツイ一重に惚れてたから2作目は結構ショックだったが。

MiddleからVery Slowまで楽曲の幅も広いし、普段なら蹴飛ばす《売れ線曲》も入口としてしっかり機能してる。見事な階段となっていると思いマス。デビュー時からR&B最強アルトだったが、この3作目で有無を言わせない精神性が入ったと思う。

結婚おめでとう、トニブラ


跳ねてる系には合わないよ。昔のトニブラは跳ねてたけどw 二十歳以下でも無い気もするが、それ以上なら何歳でも大丈夫。
  
     Mariah Carey  "Emotions"
怒られそうな気がしてビビってましたが、やっぱりここに紹介。タイトル曲から7オクターブでガンガン来るしね。Hitを狙わなくても、Hitする位の黄金期だと思いマス。(次回作のMusicBoxは狙ってる曲が多いと思っちゃう)

否定的な人もEmotionsとMake it Happenは否定できないと思うから。特に最後のThe Windがいい。このアルバムは今の自分が聴いてもガンガンに入っていけるだけの奥深さがあるから。この先どれだけ理解度が進もうとも、やっぱりこのアルバムは聴き続けます。最近、正面から向き合ってその感をより強く持った。


音よりも声がメインのミドルだから古さは無いと思いマス。今から買うのももちろんお勧め。困るのはマライアのネガティブイメージだけど、この頃はそんな面が零だったのは分って欲しい。あのアホ旦那のせいなんだから。

個人的定義として、「ヘボイ男がヘボイ女を作る。ヘボイ男ってのは相手でプライド満たす奴」だね純粋に。これは本HPの譲れないラインの一つ。
   
     Silk  "lose control"
本コーナーでは精神性のウエイトも高いが、本当に凄いボーカルなら、そんなのいらない。若い頃から小難しい事ばっかり考えてても、あんまり意味無いからねぇ、「物干し竿をいくら伸ばしても星は落ちませんw」 何よりも、デビュー当時はBoyzIIMenを完全に凌駕してたもんなぁ、、、

JodeciとBoyzIIMenの両方にまたがるだけの幅の広さを持ってたし、リードはマジモン歌えるし、UPからVerySlowまで楽曲の幅も文句無いし、一時代築いたと言われるフレーズBabyもあるんだから、私がどれだけこねくり回そうともR&Bの入口として文句無いです。

同時代的に、中学の頃にこのアルバムを買ったのは、やっぱりかなり「イイ出会い」だったと、良く思うから。


92年の作品だけど、若い人にも古さを感じさせない作りだと思います。まあ30歳以上には合わないかもしれないが、それ以下なら大丈夫。だけど、もう直ぐ10年だから、さすがにUPは合わないかもね。けど、タイトル曲とFreak Meは歴史に残ったと思うから。中古屋で見つけたら買ってみては。


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