Duet Song

[2001/08][2010/10]
最近はFeaturingと言うけど、個人的に嫌い。デュエットはデュエットだろ。いくらこの単語のイメージが悪くなったとしても。ということで、もちろん男女で歌う曲を取り上げます。
消えそうな灯火をお互いの両手で守るような雰囲気の曲を中心に選んでいくつもりです。「一時だけ燃え上がる炎」ってのも「ファイアー」ってな気分で好きだけど、それを集めても何処にも行かないからなァ。恋愛なんて好きなほどに何処にも行かないんだから、せめて、二人ぼっちであるべきだと、今の自分は何となく思うので・・・


曲名 歌手 "収録アルバム"(人)
コメント


Where You're At Rome
Verline Beard
"Thank You"(Rome)
TOPにこんな無名の曲を持ってくるから、普通じゃないHPになるのだとは思う。けどさ、デュエットに求める感覚を中心に選んでいくと、どうしてもこの曲がTOPに来る。二人ではしゃぐにしても、寛ぐにしても、ひっそりとやればいいと思うから。

なによりも曲の最初がsituation is crazy, sometimes feel so all alneから始まるから。歌詞カードが無いから、これ以上聞き取れない。けど、こんな風に歌ってます。歌手の能力や組み合わせだけなら、もっとイイ曲はあるかもしれない。けど、この言葉で示された視線こそが、「ああ、その通りだなぁ」って心底思ったから。確かに状況がドライブかけてCrazyになってた。だから、付合ってる中でもたまにall aloneになってた。「好きな程に何処にもいけない」を掘り下げるとこの言葉が生まれる。


Close My Eyes Calvin Richardson
Monifah
"Country Boy"(Calvin)
慈しんでいる雰囲気が最高のDuet曲
Monifahの声の変わり様にびっくり。こんなに魅了的なしゃがれ声をを出すとは、、I Miss Youの頃が懐かしいね。やっぱり、Duet曲においては声の相性を重視します。その点で、これは文句無し。実際、上のRomeと甲乙つけ難いから。

やっぱりお互い人間である限り、「合う/合わない」は決まっていると思うし、どうせなら合う人とデュエットして欲しいもんね。そしたら1+1が10にはなる。両者とも超有名ではないアーティストだけど、このデュエットは1+1=10のレベルにいってると思うから。


Love is Brian Mcknight
Vanessa Williams
"Brian Mcknight"
"ビバリーヒルズ高校白書"
この曲がNo1になったおかげで、首の繋がったマクナイト。もしこの曲がなかったら、Tommy Simsみたいになっていたのだろうか、、とは最近良く思う。この時期しか出せないようなマクナイトのしゃがれ声が印象的。実際、淡々と始り、ドラマチックに展開しながらも、最後は緩やかに終わる名曲です。

この時点でVanessaは有名だったが、曲の良さでNo1になったと思う。そして、マクナイトのデビューアルバムに追加収録されました(。 この曲でもなければ、あのアルバムは聴きにくい事この上無いからなぁ。ちなみに、ビバリーヒルズのサントラの方はそこまでお勧めじゃない、Jermy Jordanとかあの時期を知っている人には懐かしいけどw


Be Careful
(Lean on Me)
Sparkle
R Kelly
"Sparkle"
デュエットは男女の恋愛のいい面を歌うものだと思っていたから、この志向性自体が驚き。けど、本当に必要とされているのはこっちのテイストの曲だとも思う。好きになる事より、続ける事の方が難しいものだから。「新たに好きになる事の方が難しい」という塞がれた状況は、、うーん、、出来れば無縁で有り続けたいのだが。

本趣旨からいうと、同アルバム内のLean on Meもお勧め。これはバックコーラスという形なんで、デュエットではないが、ひっそりと声を重ねるR Kellyの姿は悪くない。それにホント名曲だしね。なんてったって、サビが[Lean on me, and Lean on You]だから。出だしも[Although we've been through our ups and downs. If we believe and have faith, We can conquer anything]だからなぁ、anythingで声を重ねるR Kellyの姿が瞼にくっきり浮かぶ。


You Complete Me Kelly Price
Daron Jones & Quinnes Parker
"Soul of a Woman"(Kelly)
本趣旨からは少し外れるが、良曲なのでPick Up。特に女性の奥に抱える願望(Destiny)を訴えかける、その力が強い。それを汲みとってプロデュースしたDaronもナイス。あの頃は良く聴いたものだけど、結局、この言葉に自分は逃げてた。Destinyでなく、All is Fair in Loveに辿り着くべきであったと、今は思う。

出だしのSearchin' Searchin'に引っ張られるや。


Not Lookin' Mary J. Blige
K-ci
"Mary"
自分がデュエット曲にどのような志向性を持とうとも、この曲は取り上げなくてはいけない。それだけの曲です。実際、K-ciのボーカルとしてはこの曲が最高だと思う。必殺アドリブ「Yahhhh」に"泣き"が入るのは、この曲だけだから。「俺は呼びかけてる訳じゃないけれど」という台詞のくせに全開で始るK-ciと、「あんた今更何よ」と淡々と始るMaryの対比が秀逸。
そこからMaryが1歩1歩怒り始めるのがたまらない。やっぱりこの二人は単なるアイドル・カップルとは別世界なのだと実感。途中からMaryが歌詞無視でガンガンとアドリブを入れ始めるしね。

「何やかんや言ってもお前は俺のこと好きだろ。そのくせ、火が付くと手がつけれないんだよ」というK-ciに、「そおいう態度のあんたが1番ムカツク」と答えるMaryだもんなぁ、、実際、K-ciの言う事は間違ってないんだが、彼は全然分ってない。

P2S2H2的判決結果としては、「K-ci、冬の日に玄関の外で、素っ裸で一日中土下座しな」だなぁ。最後にMaryの「悪いと思ってるくせに」で終わる曲から一目瞭然のように、外で遊びまくってた君が悪いです。実際、Maryはまだ好きなのだと思う。けど、アルバムのその後の曲でThe Love I Never Hadと歌う彼女はもう戻る意志は無い。それがK-ciは分ってない。一生好きでも"戻らない"と決めたMaryを、もう一度振り向かせるだけの男にはなってない。

今のK-ciはこの時のボーカリゼーションから、逃げてると思いマス。Fee Fie For Fumは名曲だったが、謝らずに肩で風を切る生活は、そろそろ終わりにしたら?
しょっぱな聴くと混乱する。そりゃ、これだけ混乱してる両者がそのまま出てるからねぇ、、、歌詞見ると「オイオイと思うくらい分裂してる。けどなぁ、、もうそれしか道が残ってない。だからこの曲を聴けば、歌詞よりも声の表情の方が大事という事が分ると思うな。
I Don't to Want to Do Anything (もちろん両者) What's the 411(Mary)
扱いはFeat.Jodeciだが、他の3人はバックコーラスなので、実質二人のデュエットと思いマス。
このデュエットをきっかけに付き合い始めたのか、付き合い始めてたからデュエットなのかは、謎だが、二人の息があってる?激レア曲。

出だしのK-ciの吼え具合で、惚れちゃうのはしょうがないとは思う。けど、「してやったり」とほくそむK-ciの裏顔が浮かぶぞw だって最後でI Need youといいつつHahahaだもんなぁ、、このHahahaは、自分がMaryJ.のお父さんなら、何がなんでも別れさせます、ハイ。

だって、この真実味のかけらも無い"MaryMary"という声。「ヤル気はあるけど、やる気は無い」見本だねぇ、全く。上の曲での"MaryMary"との対比がたまらないなぁ、、、最後は惚れ抜いた女の勝ちという結論か。

まあ、女の娘はここでのK-ciのアドリブを聴いて、こおいうI Love Youはいばらの道だと学ぶべきだね。昔はエロエロ・フェイスが多かったK-ciだが、この曲ほどそれが感じられる曲もないと思う。K-ciは軽く吼えてて、MaryJ.は必死に合わせてるもんなぁ、、、

出会った時点で、どうしても差が有るのが男女だが、それを埋めるのはかなり難しい。辛いけどそれが現実です。「P2S2H2を参考にR&Bを聴きまくったおかげで、最近彼氏の操縦桿を握った実感があります」ってなメールが来る日はあるのだろうか?うんちゃって
ちなみに、MaryJ.の2ndのYou Gotta Beliveでも後ろでK-ciが"MaryMary"と声を入れます。彼は、別れさせてくれない事に困惑してます。これも必聴。これらのMaryMaryはぜひとも聴いておく価値があります。


it's on Mary J. Blige
R Kelly
"Share my world"(Mary)
痛みを表現することではR&Bの双対であるMaryJとR Kelly。もちろんお互いの痛みの種類は違うが、このデュエットはお互いの痛みに敬意を払っているのが印象的。一般には注目されないみたいだが、個人的にはかなり好き。"片方の痛みをもう片方が汲む"という状況でないのが、ナイスと思う。
ベタベタしてないしね。こおいう汲み方が解答なのかも、、とは思った。これならホントの男女の親友になれるんじゃないかなぁ、と思いました。


i see in a different light Chante Moore
JoJo
"this moment is mine"(Moore)
K-ciに比べると陰の薄いJoJoだが、このデュエットはかなりい。Chanteとの声の相性もいいしね。二人のボーカリゼーションが満喫できる作品になってます。Chanteの高音に対比させて、いつも以上にしゃがれ感のあるJoJoのボーカルがナイス。こんな作品がもっと増えると、JoJoの事ももうちょっと分るのにね。


remarkable Jaheim
Terry Dexter
"Ghetto Love"(Jaheim)
オールド・テイストなDuetとしてかなりお勧め。すみません、女性の方は知りません。けど結構歌える。両者ともいい声だすし、組合せとしてかなりいい。Jaheimがデビューアルバムで、これだけのものを出したとなると、Tyreseにも頑張って欲しいです。


Slow Jam Monica
Usher
"My Way"(Usher)
"Soul Food"
同じアポロシアター組だから、気が合うのかもね。知ってるだけでも3曲デュエットしてるが、その中でもこれをピックアップ。Usherのおちゃらけがデュエットで無くなるのはナイス。Usherファンは要チェックです。もし、売れなかったUsherの1stがこんなテイストなら、買っていいのだが。

どんな曲でも歌いこなす能力をもつモニカのウマさが味わえるのが好きな理由。Usherも出だしから上手いが、モニカの方が歌い方を変えれる余裕がある。所々で微妙に鼻にかけてるもんなぁ。やっぱり別格なのだと実感。本当に歌が上手いとはどういう事なのか?のイメージが最近固まりつつあるので、そろそろEtcにUPしたいと思ってます。(R&B-Timeの方にUPしました)


Whenever You Call Mariah Carey
Brian Mcknight
"1's"(Mariah)
遂にカラオケにある曲をピックアップ。って言っても、マライアの音域とマクナイトの声感を再現できる人達がいるなら、是非とも聴いてみたいぞ。まあ、マライアだから、カラオケINも当たり前か。

何よりも、昔のマライアの面が少し戻っているのが好きな理由。デュエットでのマクナイトはあくまで相手に華を持たせ、 自身は1歩下がった地点で歌う所が印象的。だからこそ、いい男なのだけどね。のっけから、いつものようにでしゃばるマライアと対比的。だけど、彼女はマクナイトの態度を見習って、曲中に少しずつ直し始めてる。

まったく、デビュー時より狭まった音域を振りかぶって、ついでに胸の谷間も見せればHITするという発想は、怒るに怒れないが、そんな面が瞬間的だが改善されているのが大きいです。


It Hurts Too Much To Say Kelly Price
Gerald Levert
"G"(Gerald)
アルバムの中でこの曲が1番イイというのは、もはやコンセンサスでしょう。実際、Geraldのボーカルはいつに無くいい。GeraldがKelly Priceの事をホントに好きだったのかは興味無いが、確かに曲的にはナイス。

まったく、普段の曲でもこれぐらいボーカルを披露してくれれば、新作だって買うのにねぇ。それにしても、Kelly Priceとデュエットすると、こんな曲調になるのは不可避か?と思う。実際このテイストは結構好きなんだが、一般ウケはイマイチだと思う。


You Said Syleena Johnson
Liberty City fla
"Love,Pain&Forgiveness"
(Sleena)
おちゃらけでしゃばりLiberty Cityのリードのイイ面が伺える点がナイス。Syleenaもイイ声だします。オールドテイストなデュエットとしてもお勧め。やっぱりデュエットでの女性のしゃがれ声は好きなんだよなぁ、、、なんでだろ。
それにしても、灰汁の強過ぎる彼から、これだけのボーカリゼーションを引きだすとは・・・流石だなぁ。


Now You're Gone Floetry "Floetic"
デュエットはおろかfeatとも書いてないけど、男声が入ってる。何よりもこのタイトルをここまで泣きを込めて切り取ったのは本曲だけじゃないかな。マイケルジャクソンに提供したButterfliesに「あ、君がいっちゃう」って気持ちがこめられているとどうしても感じたが、こちらのアルバムでは、Butterfliesの次に本曲だからなぁ。やっぱりという気分。

この曲だけでこのアルバムは買っていいと思う。それ位の圧巻な悲哀感が最高です。

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