May J. Blige
"7 Days"
終わった後の女の姿
[2005/08/21]

R&B聞き始めの頃はMaryJ.の良さは全く分りませんでした。年代的に2ndから同時期のハズだけど、ラジオで耳にしていたハズだけど、買おうと迷う事さえ無かった。初めて買ったのは3rdです。けど聴いてもずっと良さは分らなかった。この頃からチラホラ絶賛する意見が増えてたけど、余計に分らなかった。
だけど、このVCを見た時に全ての疑問が氷解した気がした。見た当初からあれだけ引っ張られた女性のVCって、初期のマライアと本作くらいかな。あの作品も恋愛が終わった後に冬の海岸を歩いていたが、本作は


終わった後に、あてもなく車で街を徘徊してる
それなのに、そこまでDeepじゃないんだよね。大泣きした後なんだろうね。ある種の淡々とした感情が綴られいて、1歩引いたスタンスがある。その空いたスペースに、どんどん引っ張り出されたこちらの心が満たしていくような感覚で。


VC自体も淡々とした作りで、「車を運転する姿」と「ベットの上」が交互に映し出されるだけだから。そんな意味ではDeepな恋愛に程遠い人でも、気楽に見れると思う。

MaryJの入口としては本VCが一番
あの時以来ずっと変わってない。曲だけだと淡々としすぎて、気づかずに通り過ぎてしまうと思うから。


  
そんな中で、たまにこちらがハッとするような痛みに満ちた表情をする。そのバランスなんだよね。それが絶妙だから、誰でも見れるVCになってる。


内容としては朝(夕?)から夜まで車で徘徊してるのに、この映像美がそんな重さを無くしてる。こういうVCを見ると、なんか逆にこんな情景に憧れるんだよね。


恋愛が終わった後はこんな風にすごしたい
フッとそう思わせるだけの情景がある。歌詞としては恋愛途中なんだけどね。逆さに聴いてもそういう情景は浮かんでこない。歌詞以上の深みがあったのに、それはVCを見るまで分らなかった。けど、VCを見てからは言葉一つ一つに表情が浮かぶようになった。そんな意味でも声の表情を突き詰めるなら絶対に外せないVCです。

二人の付き合ってた頃を思い出しているのだけど、過度の痛みが無くて、淡々としていて、それでも本気だった事が伝わってきて、、、、そんな曲はこの先、二度と出会わない気もする。

どんな曲であっても、「好き」 「痛み」 「別れてせいせいした」 のどれかに偏ってる
なのに本曲だけは、絶妙な場所にいる。ハッキリ言えば、相手がこの状態にいるのなら、どんな理由があったにせよ、土下座してでもやり直す。それ位の曲です。


VC終わりの方のこのMaryJの表情がなんか凄く好き。10代のような幼さがあって、びっくりした。けど、もしかしたらこの道を歩いた先にはこんな状態になれるのかもね。


George Bensonのギターが凄くいい。なのに曲の最後だけなんだよね。その分だけ哀しみが切なく強くなっている気がする。プロデューサのMalik Pendlentonは才能ある。


特にR&Bの女性歌手には「Deep系」と「おしゃれ系」があるのは常識でしょう。
おしゃれ系だったら、SadeとかAdrianaとか。Deep系はもちろんMaryJ.やKelly Priceが筆頭だね。そして、おしゃれ系をよく聴いて、Deep系には縁遠い人は沢山いると思う。それは当然だと思うんだよね。皆がこんな曲を聴かなくちゃいけない国って、女性の半分は二十歳前にシングルマザーな状態だとも思うから。
曲は無理して聴くものじゃないけど、この7 Daysだけはお勧めです。だからこのVCだけは全部置いておきます。未だライブ集しか発売されてないけれど、MaryJ.はいつか必ずVC集が発売されると思ってます。くれぐれもBest盤なんて全リスナーを失望させることをしないでください。それまでは7 DaysのVCだけでいいと思ってる。コンサートでDeepな曲に取り残される人にもお勧めかな。

こちら
曲としては2:40から泣き顔になっていくよ。



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