Tyrese
薄衣を脱ぎ去って、彼は本当のSingerになったのか
[2001/05/21]

デビューした頃の彼の一体何が凄かったって、 なによりも、その笑顔だった。ホントにモデルの雑誌から抜け出てきたような、それでいて親しみのある微笑みを浮かべてた。踊っても、ラップしても、バラードで叫んでも、常にその雰囲気が光り輝きながら彼を包んでいたような気がする。純粋に見て、確かにカッコいい。けど、本当に大事なのはそれを何に使っているかだから。彼はそれをイイ面で使ってた。少なくとも、自身のエゴの餌にはしてなかった。ビデオクリップを見直しても そう思う。そんな雰囲気って、もちろん自身だけじゃ作れない。周囲からの称賛が無いと。彼はそれをいつか周囲に返してくれるような、、、そんな感じだった。



けど、このアルバムでは、その薄衣が無くなっている。ってジャケット写真を見ただけで、ビデオクリップも見てないけど、 多分そうなっていると思う。とんがった訳じゃない。ただSingerの方にシフトしただけ。かなりの距離を。アルバムの最初はRodney Jerkinsとかも集めているけど、アルバムの性格はInterludeでありながら、Lord You Contorl meから始る後半部分にあると思う。何故、最後でなく、真ん中に持ってきたのだろうか。1年遅れの難産だったアルバムだけど、ここら辺に遣り取りがあったのかな?と思った。それにLordをControlと捉えるのは、珍しいと思う。今まではleadとかが多かったように思う。Controlという単語をこういう場面で使うとは、、自分の選択はLoadに沿っているという宣言かな。この歌いっぷりからもそう感じるや。 というよりも、大きな選択をしたんじゃないのかな。 このアルバムを届けるに当たっての、、 その覚悟の程をうかがわせる

生な顔が増えた。
それにしても 相変わらず、いい頭蓋骨してる。そのまま理科の標本にしたいくらい。 それはもちろん1stからだけど、今はもうカッコ良くないんだよね、ホントにカッコ良くない。どうしちゃったの?っていう位。「それよりも優先すべきものがある」って訴えかけてる。改めて、自身の核を掴まえにいったかのよう。もうスーパーモデルとは言えないや。その言葉はもう彼に対して失礼にあたると思うから。

上手くいえないけど、"What am i gonna do"かな、、、この曲は100回は繰り返して聴ける。 1stは何を歌っても、薄衣をまとってた。その中で出すべきものを出していた。けど、これは1番そこから遠くに来てる。 ギリギリの勝負地点を思わせる場所だ
今回の彼の選択によって、新たなファンを掴まえ、少なからずのファンを失うのかな? その果てに売れないアーティストになるのだとしても、Load Control Meなのだろう。「Wattsに伝わるのは歌だけ」というのなら、間違い無く自分は彼を支持します。これで彼は本当のヒーローになれたのかも、、、アイドルから脱皮して、1人の不器用で切実なSingerとして
[2001/05/26]

"I like girl"のビデオクリップを見た。Bobby Brown状態だった。グラサンもあったし。 まあアルバムの中にそういうテイストの曲があるのは、時代に置いてかれない様にする限り、 どうしようもない事だとは思う。けど、その果てが今のBobbyだと思ったりも。昔も、Hampin' Aroundだ った。けど、リスナーはBobbyにそれ以外を期待してなかった。だから[Forever]で終わっちゃった。 この路線はリスキーだと思う。刺激を提供する事のなれの果てという気もした。 今、思う。Bobbyは本当のファンを掴まえられたのだろうか。10代の黄色い声に錯覚をしてなかったか。 別にUsherの事は気にしてない。けど、Tyreseには違う路線を探して欲しいと思う。 "I like girl"があるのは構わない。けど、Watts Towerかそれだけのものなら、ビデオクリップで、わざわざ、その前でどんちゃ騒ぎする必要があったのかな?御丁寧に模型まであったけど。 このビデオクリップにはWatts Towerは出さない方が良かった気がする。 このままだと、逆の曲もシングルカットしないと、Usherとの差が不明瞭にもなるし、Tyreseの持ち味も薄れる事になると思う。

自身に望まれている事と自身がしたい方向性と、色々な立場の人の思惑が入り混じったアルバムで、結局、整理がつかなかったと思う。そんなのを否定するのは簡単だけど、そこからは何も始らない。もしR Kellyが連れていったとしたら、Tyreseもそれを目指して欲しいな。Wattsを背負って。

それにしても、彼の歌い方は"911"のWyclef Jeanに似てると思う。 両者とも声を整えて出す事を考慮してない。それよりも直結する事を優先している気がする。 珍しい歌い方だと思う。つたなさが全面に出るから。
整理は付いて無い。けど、ごちゃ混ぜ感は無い。Tyreseという事をもって統一感はあると思う。カッコいい曲はカッコ良いし、生な曲は前よりも本人さが出ている。この点からも、前作に負けないアルバムになったとは思う。MTVのICONを見た。Janetのコメンターの1人として登場してた。ああいう場面で呼ばれるなら、まだまだシーンから退場しないと思う。そいう基準はサントラに呼ばれるかどうかと近いかもね。(P!NKやMYAが出てたのにはびっくりしたが)

そこでのTyreseのコメント
「Janetの何がすごいかって、Janetはあれだけ有名になっても全然威張ってない所」

うーーん、確かにカッコ良かった。まだモデルといっても十分通用する。あれを見て、アルバムの中の写真は、アルバムを買ってくれる人に対しての彼からのメッセージの気がした。確かにアメリカはシングルのウエイトが高い分だけ、シングルを買ってくれる人とアルバムを買ってくれる人で見せる表情を変えるのは効果的な方法として成り立つかもね。

けど、だけど、Tyrese、君の発言は間違ってない。けど、そんな生真面目なコメントで、ショービジネスの荒波を渡っていけるの?? 確かに、Tyreseが失って無いことは分る。君はそんな大人には決してならないと確信できた。けど、幾分の人に疎まれる発言だと思うなぁ。威張り散らす為にアセクセしてる大人っているもんねぇ、、、

Tyreseだけは、カッコ良さを突き抜けた先の表情を持っている。
Alicia Keysを見て余計思った。彼女はジャケットで自身の美人さと戯れてる。けどTyreseはホント1stから突き抜けてた。特にあのファ ンキーな野原のソファーが。あれは一生に1度はやってみたい座り方だった。 あの空を見つめる視線も。彼の最高だと思いマス。(中ジャケだけに、載せれないのですみません)興味がある方はぜひ買ってみてください。
続きはこちら

前作 Home