Toni Braxton
久々に《raw》な顔で歌ってる
[2001/04/16]


Boomerangは映画としては2流じゃないかな。エディー・マーフィー主演の「浮気をしても、 君の所にブーメランのように戻ってくるよ」というコンセプト。これはこれで結構ナイスだが、実はマジなノリの映画だから。このコンセプトでマジでやられても、、結局両方に戻った気もしたような、、、確かに女の人は両方美人だったが、パッとしない映画だった気がする。
けど、サントラとしては今だ記録を持っているのかな?


とにかく、彼女はここで鮮烈なデビューを果たし、一気にそのまま駆け上がったと思う。 TLCが合わない自分としては、ここら辺がLaFaceの黄金期だと思う。 Babyfaceの作る曲はこの頃は冗談抜きで魔法がかってた。
けど、それ以上に彼女はいい声してる。 ビデオクリップも良かった。喧嘩売ってそうなイカツイ眼をしていたけど、 それも味が在った。この1st[Toni Braxton]はかなりの名作だと思う。

階段を駆け上がろうとする彼女の衝動が、聴いている身にも心地よく
けど、上がったと思ったらドキツイ整形をしてしまった。 確かに声には合っているんだけどなー。そう主張する顔がイマイチだった。 昔の一重のイカツイ眼の方が逆に可愛かったと思う。 曲も大味が増えたしさ。そのノリで歌われると、困る。  2nd[Secrets]は売れ線を狙った所がどうしても、、、1stよりもSlowが増えて、 とっつき易いアルバムになったけど。醜いアヒルの子ばりのビデオクリップには ちょっと食傷気味になってしまった。黒いお姫サンというコンセプトは分るけど、、、
"I love me some him"が1番肩から力が抜けていると思う。これが好きかな。


どれだけ売れたアルバムでも、そこで止まっちゃうのだとしたら、歌手としても手放しで成功といえないとは思う。BoyzIIMenの2ndとか。バカ売れしたけど、 そのアルバムしか持ってない人が多いとしたら、やっぱり売れ線を狙いすぎたという事になるのだと思う。 この彼女の2ndがどんな位置付けになっているのかは1stの印象が強い自分には分らないが、少し心配する。

破産なり、セミヌードなりも聞こえてきたから、3rdには余り期待しなくなってたんだけど、そんな自分の気持ちをあっさりふっとばしたと思う。何よりこのアルバムは《彼女が期待されている事》と《彼女らしさ》のバランスがとれている

聴きにくくなく、かつ彼女自身に引き込まれるモノがある

そのバランス感覚って大事だと思うな。"Spanish Guitar"のビデオクリップはあっちにもう一歩進んでいたけど、それと同じ位に素顔があるのなら、それでいいと思う。 "Just be a man about it"はありえないと思ってたタイプの曲だった。 いい意味で裏切られ、けど、シングルカットはしないと思ってたら、それも外れだった。

あのビデオクリップ見ていると、今の顔は彼女の顔なんだと思えて、なんか幸せだった
このアルバムは絶妙な位置だから、次回作の方向性はどっちでもいけると思う。
どっちに向かうのか、結構楽しみ。
   
なんてこの世は馬鹿な男ばっかりなんだろう、、、
そして、あたしも馬鹿なのか
[2001/09]

やっぱり、トニブラの3rd(The Heat)は、アルバム全体からこの感覚を受ける。売れ線のMiddleや明らかに狙った曲もあるけれど、アルバム全体は少し暗め。歌詞として取り上げている訳じゃないけど、アルバム全体から、この言葉が浮かびあがってくる。破産にセミヌードまでくぐり抜けてたからこそ、歌える世界を歌っていると思う。


確かにJanetだけでなくトニブラも辿り着いたのだろうと思う。その事を全く知らなくい人(↑)にも訴えかける力を手に入れたのだろう。そんななんなもあって、このアルバムはR&B−Timeのヘビロテに登録してあります。
[2008/02]

01年では個人的に断言できても、R&Bのコンセンサスになるかは分らなかった。Libraが発売されたことで、これはR&Bの当然になったと思う。それが結論。

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