というよりも、この視線だけでアルバム買い決定! <Shava Shava
Dwi Dwi Dwi>

アドリブは歌手の命


[2004/08/23]
故・無庵様より、このアドリブについてCharlie Wilsonが創めたものであり、リチャードソンは彼へのリスペクトとして使っているとの事を聞きました。詳細はこちら
[2001/10/10]

Singerタイプのアーティストは一体何処で独自性を発揮するのか?

これはR&Bに限らず他の分野でも問題になってくる話だと思う。もちろん最初に来るのは大前提である歌のウマさなのは間違い無い。これには声域(女性歌手なら7オクターブとか)とかピッチなどの客観的な話しが加わるだろう。特にR&Bの男性歌手ならファルセットへのシームレスな移行も上げられると思う。日本人歌手のファルセットも最近は凄く綺麗になってきたと思うが、ファルセットに移る前にどうしても溜めの瞬間があり、それで次ぎにファルセットが来る事が分ってしまう場合が多い。

だから、そこら辺は今後の課題だと思う。特に登っていく時じゃなくて、降りてくる時はどうしても手が抜け易いので注意が必要になるだろう。余りに高く登りすぎると、降り方が墜落みたいな気がしてしまう。個人的にはファルセットには"泣き"を求めるが、綺麗さが先行している気がする・・・それは本国でも。ファルセットでしか出せない感情は探しに行くべきじゃないかな。加えて、自分はこれにアドリブの独自性を上げたい。
すなわち

言葉にならない声にどれだけ感情をぶち込めるか
最後の勝負はそこになると最近思う
人間の原始的な感情ほど、言葉にならないと思う。それは"怒りの雄たけび"(最近あるのかなぁ、こんなの)を想像していただければいいと思う。自分にとってのアドリブは感情との直結だと思っています。だからこそ、Singerタイプの歌手ほど、歌のウマさだけでなくアドリブを味わう事を大切にします。とはいっても、今までに聴いてきたアドリブは「イエーイイェ」や「ウゥウウー」といったのが多かった訳ですが

そこに、Calvin Richardsonが登場したと思う。彼のアドリブ 「シャバシャバ、ドウィッドウィ」は明らかにそれまで聴いてきたアドリブとレベルが違ってた。

まるで、言葉と感情の間のミッシングリングを埋めたかのよう、、、
一発脳天直撃。これに震えない奴はR&B聴いちゃだめ というレベル。
それを幼なじみであるK-ciが真似してると1番最初に思ったのは、Kelly Priceの"Mirror Mirror"のAll I want is Youです。まあRichardsonの1stで二人で歌っているときから、K-ciはRichardsonに心の奥底をえぐられたと思っていたから、、、やっぱりなぁとは思った。微妙に変えている所にK-ciの恥ずかしさを感じて、自分は笑ってしまったが。全く、君はJodeci時代からの「イイェーイ、イェイイェイェー」があるのにねw アドリブというのは歌手にとってそれだけの意味を持つものだと思う。

アドリブを真似するという事は「軍門に降る」という事でしょう
もちろん、いいアドリブは広がるべきだと思うよ。真似するなって言ってる訳じゃありません。けど常に1番最初に編み出した人へのリスペクトが必要になると思う。それは当然でしょう。知らん顔してパクるのが無しだと思っているだけで。K-ciはまるで、「いいじゃねーかよ、俺とRichardsonは幼なじみのマブダチだぜ」と言っている様で微笑ましかった。それに自身の3作目では明確だしねぇ。いいんじゃない?1度くらい負けがあったって。その方がいい歌手になれるぜK-ci。

けどさ確かにこのアドリブはかなり良いけど、K-ciなら独自のアドリブを編みだして欲しいと思ってます。君はそのレベルの歌手じゃん。駄目よ、ポンポン真似しちゃ。もっと君らしい、腰を動かしたくなるやつ、待ってるぜ。 Fuckin' Fuckin' Fo Fo FooOってどう? うーんごめん、センスが無かったw 君らしいと思ったんだが、、、うーん難しいなァ (爆

こんななんやのR&B-Lifeだった訳ですが、なんと最近、Caseもこのアドリブを使用しているじゃありませんか。「おおーここまで来たからには新コーナー設立だー」と思い立って作った訳です。やっぱりそれだけのものだったんだなぁ、、あのアドリブは。ホント良かったもんね。今までは内輪だけの参照かと思っていたけど、これでもうWorld Wideじゃん。それをもって、そろそろCalvin Rihardsonの2ndが発売されないかなぁ? それを応援する為のWorld Wide WonderfulなHPを目指している訳ですw このコーナーは。

ちなみに下に自作の表を掲げておきます。Calvin Richardson以外でShava Shavaを参照した人のリストです。不備な点や漏れてるのがありましたら、ご連絡ください。ちなみにアドリブの英字の綴りは勝手に決めました。もっといい綴りが有りましたら、変更すると思いマス。

Shava Shava List
曲名 収録アルバム(アーティスト名) 歌う人 出てくる時間帯
All I Want is You "Mirror Mirror"(Kelly Price) K-ci 1:56
If It's Going to work "X"(K-ci&JoJo) K-ci 3:07
No Regrets "Open Letter"(Case) Case (曲の最後)
No Regrets "Open Letter"(Case) Charlie Wilson 4:38
やっぱりK-ciは常にShavaShavaを使うんだね。だからリストには今は追加してません。


それにしても、本家のRichardsonのあのアルバムを聴くと、実は二種類有る事に気付きました。
<Shava Shava Dwi Dwi Dwi>
<Shalalala Liii>
Shalalalaの方がよりエレガントな雰囲気があり、それを熱くアドリブする所が彼の良さだと思いマス。「シャララララー」は以前から存在するアドリブでしょう。それの語尾を変えながら、熱くする事でLiiiの方が生まれた。それをもう1段階アレンジしてShava Shvaが生まれたんじゃないか というのが今の所の私の起源説です。他の説をお持ちの方は御連絡ください。

ちなみに中間として《Shalalala Twi Twi Twi》も発見w こう思うと濁音化というのは一つの方法かもしれない。何故 濁音なのかは今後の課題とします。けどなーベットに押し倒す時の決まり文句も「だー」だからなぁ(爆 人類普遍性があるのか?


と、おちゃらけは横において、Calvin Richardsonの公式HPはこちら

けど言っちゃ悪いけど、これは無しだろ。確かに良く出来た公式HPだと思うけど、根本的な所で間違っている。こんな事やってるから、ずっとRichardsonは第一線のアーティストになれないんだよ、、、って嘆きたくなってくる。1stがあれだけいいのに、未だ知名度が低いのは、プロモートに難ありだと思いマス。志向性が分ってない奴が作ると、こおいうのが出来ちゃうんだよなぁ、、、

という事で、次週はこれに対して一言いいたい。よかったら、それまでに公式HPを見ておいてね。一見文句は付けれ無いと思うから。けど、あれじゃあ根本的に駄目なんだよ、、、

これじゃあUターン勧誘ソングじゃねーか(怒)
こう文句をつけようと思っていたら、最近サーバーがダウンしてるのか彼のHPに行けない。もしかして廃止になったとか、、、、それはホントに困る。マイナーなアーティストのHPが無くなったら、それこそもう終わりじゃん。心機一転、いいHPにする為の準備である事を望むぞ。

それしても、あのHPはなぁ。確かに入口がFlushを使っているのは誉められるが(というより、それ位は当然かも)、その内容がシックなカントリーなんだよなぁ、、夕日のあたる麦の山とか、柵に腰掛けるリチャードソンとか、人の琴線に触れるような情景を見せてくれて確かに良かった。それはホントに思う。

けどこんなプロモーションの方向性だから、彼は第一線のアーティストになれないんだと思う。だってどうしたって、世のトレンドが都市が作りだすじゃん。確かに広大な農地や荒地といった風景もアメリカ的なんだろうが、やっぱり都市に住む人の心情に訴えてこそ、都会の華々しさ?をまとってこそ、第一線のアーティストと思うんだよなぁ。

「カントリーは大地に根ざした人の本性。ここで暮らそうよ」なんて言われても、「田舎に仕事は無い」と思ってしまうからなぁ、都市への集中はどの国でも生じている流れだから。確かにスタイリッシュなカントリーを感じさせるのはCalvin Richardsonの独断場なんだろうが、それだけじゃやっぱり無理でしょう。

Calvin Richardsonが本当に伝えたい事は、
都会に出ても、カントリー・マインドを失わない

だからこそ、あのジャケット写真は重そうなギター抱えて、大通りに立っているんだから。この志向性で現代を切り取ってこそ、独自性のある押しも押されぬ第一線のシンガーになるのだから。その点からいって、あのHPは良く出来ているけど根本的に駄目だと思った。というよりも、カントリーシックな情景が出た後に、

「そこに咲くタンポポの種が風に運ばれ、遥か遠くのGhettoの片隅で花を咲かせる」
ここまで、続くべきでしょう。そしたら文句無しの感動ものになるんだが。
「売り」に走らない、表面的な取っ掛かりの少ないアーティストにとって、HPというのはかなり大事なメディアになろうとしているのだから、1ファンとして、しっかりして欲しいと思ってます。


  
せっかく彼のHPを紹介したら、繋がらない状態が続いていて、今度は変なHPに飛んでしまう。という事は、HP閉鎖という状態になってしまったと思ってた。マイナーなアーティストのHPが無くなったら、それこそ終わりじゃん、、、ずっと哀しい日々だったのですが、今週の哲章氏のニュースに「◆ネオソウル・マンのカルヴィン・リチャードスンは、アンジー・ストーンの紹介で、Jレコーズと契約を結んだ。この2作目は、ストーンのプロデュースで来年リリース予定」

いやーホント良かった。JレコーズはLutherの新作にせよ、新人のAlicia Keysにせよ、いい作品が多いの、Richardsonの新作も期待できるハズ。Alicia Keysは彼とデュエットでもして、自身のエゴを見詰め直して欲しい気分。デビューが遅くて、またレーベルが変わったRichardsonはよりいい歌を届けてくれるのだろう。あの必殺のアドリブがある限り、もう一作は可能だとは信じていたしね。

あのアドリブはプロデューサ陣がRichardsonの魅力を分った上での好プロデュースだったので、そこら辺は新作でも欲しい所。もうK-ciとのデュエットは無いと思うので、売る為には違う仕掛けが必要だとは思うが。そうそう、カラオケにチコとのデュエットTrue Loveがあるのを発見。さすがNowシリーズに入っただけの事はある。けど、アルバムの中じゃ、もっといい出来の曲も多いんだけどね。

志向性的にヒット要素が少ないRichardsonなので、例え新作がいいアルバムでもHITしないかもしれないし、これが最後のチャンスだとは思う。けど、中途半端なアルバム作るくらいなら、どっちかに振れて欲しいとは何となく思う。少なくとも、処女作はいい歌に思いっきり振れたからこそ、売れなくても、道が続いたと思うから。


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