My Lately Cut


[2004/04/30]
《苦労》

29日に輸入盤禁止法案のビラ配りをしました。これついてこちらにしか書けない事を書きたいと思います。HPに「中学の頃に告白しなかった事を妙に後悔したもんで」って書いたことが有るけど、ビラ配りも同じかな。学生の間にやるべき事なんだと思う。それは大学時代の友達の魅力を見れば分かってた。けど、したことがなかったんだよね。

例えばさ、「若い頃に海外に行くのが大切だ」とか「若い頃にボランティア活動をするのが大切だ」って言われたら、誰も反論できないと思う。けど、それは絶対に選ばなくちゃいけない訳では無いと思う。そりゃした方が良いけど、必須ではない。

じゃあ、何が必須かって、「そういう機会に恵まれた時に、逃げちゃいけない」って事だと思う。これだけはやっちゃ駄目なんだよね。人生は選択肢の積み重ねから出来ているのは、誰でも納得するかな? けど、世の中には一度しかやってこない選択肢や、一度逃がすと次に来るのが5年ぐらいの選択肢とかもある。もちろん、明日も再チャレンジできるのもある。 そして、本当に人生を生きていくのに必要なのはこの見極めなんだよね。それさえちゃんとできれば、「一度しかやってこない」って分かっても、まだ選べない人もいないと思うから。選べない人は「次もある」と甘く考えるのであって。自分は人生に一度しかない機会で大きな選択をすることを、数回潜り抜けてきた。だから、そういう所は良く見えてるつもり。って、それでもまだまだ甘い考えしたりして、後で凹むんだけどネ。

生まれた場所、育った環境は人によって違う。だから、物事が巡ってくる時期も違う。だから、その点で悩む必要はない。けど、周囲と比べてその点で悩んじゃうのが人ってものだけど。共働きの環境だったから、中学の頃から週に2日は夕飯を作る当番だった。その分だけ?大学時代は家庭教師ぐらいをやってれば、そこまでお金に困る事もなかった。だから、ビラ配りはしたことがなかった。素直に言えばそれに後ろめたさを感じててた今までだった。

今回は法案反対のビラ配り。自分はHPを作ってるのだから、「これは人生で一度しかない機会」って分かってた。けど、「うっそーーーそういうタイプじゃないんだよ・・・」って思ってた。けど、こういうのって、先伸ばしちゃ駄目なんだよね。人生で一度しかない機会ほど、決断するまでの猶予時間も短いんだよね。結局、一般的には「する」とも「しない」とも決めた訳でなく、悩んでるうちに「しない」になっちゃうんだと思うから。ビシッと「しない」って決めたなら、それはそれで明日があると思うから。

そんな意味では、こういう話になってるって知ったあの土日で決めなくちゃいけないと思ってたし、決めたら「一人でもやります」って書かなくちゃいけないのも分かってた。で、それを書いた後に、すがすがしい気分になった。前日のグタグタ度数とそのすがすがしさを並べて、「やっぱりそういう大事な選択だったんだなぁ」って思ってた。


普通より苦労した面があって、普通より苦労してない面がある。それがヘンテコにズレてるから。やっと、ちょっと普通に近づけたかな?って嬉しかったです。ビラ配りって言っても、午後2時ごろは太陽はかなり暑くて。貰ってもらえないビラ抱えて途方にくれてる時に、ふっと「こういう苦労が大事なんだなぁ」って思ってた。昔はR&Bって言葉さえ周囲誰も知らなかったから、自分がどれだけマイナーな世界にハマってるかは分かってた。けど、R&B自体も広まって、HPもYahooに登録されて、その感覚が薄れてきた。だからこそ、久しぶりに自分がやってることを客観的に見詰めれて良かったです。2,3万人の中でビラを受け取ってくれたのが100名強。その中でR&Bを聴いてる人は何人いたのかな?HPを知ってた人はゼロじゃないかと思うから。


昔、家庭教師の時に、忘れれない思い出がある。その家庭は仙台空港の近くの大きな家だった。二十歳の頃、住んでる所からJodeciの処女作を流しながら車で片道40分かけて行ってた。だから今でも聴くとあの頃を思い出す。その家はそこら辺の地域に住んでる一族の本家だった。ふすまを開ければ合計40畳ぐらいの部屋になるような居間で教えてたんだけど。

で、最初の頃、終わった後の雑談中に向こうのお母さんから言われたんだよね。「失礼ですが、若井さんは親戚関係の苦労をされた事がないですよね」 「ええ、両親、末っ子と次女なもので、あまり苦労したことないです」って答えた。そしたら、「そいうのって何となく分かるものなんですよ。自分自身が苦労してきた事に関しては、相手が同じ苦労をしたかどうかって」って言われた(言葉の細部までは明確に覚えてないけど、こんな大意だった)

これって世の真理の一つだと思う。結局、相手に惹かれる時もこういうのって大きいと思う。

大学時代の友達も、たまに月末に「山パン」のバイトをやってた。これってうちの大学生の最後の駆け込み寺って言われて、そのヘビーさと共に有名だった。夜から朝までの山崎製パンの工場で働いて、一万ぐらいもらえる。けど、やった人全員、「二度とやりたくない」って言ってた。なんでも、「古いパンのウインナーを取り出して新しいパンに入れる」とか、嘘かホントか分からない噂まであったぞw

そんな彼は「若井はお金に苦労した事無い」と思ってた。もちろん面と向かって言うほどの人間じゃなかったけど、彼がそう思ってる事も、それが事実なこともお互い知ってた。だから、そういう人から見れば、「この人はお金で本当の苦労した事が無い」って自然に伝わると思う。そりゃアルバム買うために食費削ったりするのは当然だけど、やっぱり本当のお金の苦労ってのはそんな話じゃないとは思う。

逆に、違う面では自分が苦労してきた事があって、そういうのは大体において第一印象で分かる。だから、会社に入って飲み会で「好きって、初めて会った時に90%ぐらい決まってるかな」って言ったら、「それって面食いじゃん」って言われた。その時は軽く「違うぞぉ」って言った。若い頃なら、相手が泣き出すくらいにぴっちり反論してたと思うけど。


苦労っって、結局は何? 自分はまだ知らない。
 苦労をすると、魅力があがる
 相手が同じ面で苦労してきたかどうかが、雰囲気から感じれる

これくらいじゃないかな。「若い頃の苦労は買ってでもしろ」という諺はやはり深い。そして、自分は前にHPに書いたように「若い頃の苦労は買ってでもしなくていいけど、そういう時が来たら逃げちゃいけない」だと思う。けど、実際にそういう立場になったら、思った以上にグタグタ言って、思った以上にクタクタになったw そんな実際です(爆 







[2004/04/24]

《ココ・シャネル》
「世界の歴史で強い女性が5名いる。その中で一番貧しい出がココ・シャネルだ。彼女は殆ど捨て子扱いで孤児院にやられ、若い時は踊り子として客を取りながらも・・・」という文章を定期購読している雑誌(この雑誌もマイナーなので、そのうちまた書きます)で読んで、これは読まねば!!  Amazonで買って1月の初めに読みました。買った本は「シャネルの真実」 山口昌子著 人文書院と、「ココ・シャネルの秘密」 マルセル・ヘードリッヒ著 ハヤカワ文庫です。

「自らの出生の秘密を隠し通したココは生涯を夢遊病に悩まされた」とか、シャネル語録とかホントに読み応えのある本でした。あの語録、女性の座右の銘になると思うよ。まだ座右の銘が無い女性は読んでもイイかもね。シャネルの商品持ってるのの一億倍は価値がある。ブランド品にハマる女性は合わないが、この本を読んだことある女性にはコロっといっちゃうかも。そういう意味では塩野七海と近いかもネ。前にも書いたけど、女性であの人の書いた本を読んだことあるなら、それはかなり凄いと思う。特に「男達へ」は。その中でも一番イイのは女性ファンから送られた手紙に関するコメント。本人を鮮やかに切り取った言葉に揺さぶられた事が書いてある。言外に「これを男から言われたら一夜を共にする」って書いてある。うーん、塩野七海がそこまで思うことがあるのか、、、と結構新鮮だった。

けど、ココの本は彼女の生きざまだから。そんな意味ではもっと価値高いかもネ。詳しい内容は本を読んでもらえばいいと思うので、あまりここでとやかくいうつもりもない。けど買った両方とも、突き詰めれば、もう1歩行けると思うなぁ。だれもココの心の奥底までは入れてない。山口昌子氏の方はカバーのデザインも洗練されていて、プレゼントにはぴったりなのだが、本人がココに入れ込みすぎてるからこそ、えぐるべき所をえぐってない印象。その頃の世界情勢、日本人のフランス留学者達についても語っているが、それだけのモノを語れるレベルな書き手なのかが謎。個人的には散漫としてしまった気がする。

「ココ・シャネルの秘密」はシャネル自身への著者へのインタビューが主体となっている。本人が文章を残してない以上、この本が第1級資料の価値があるらしい。ただ、本のカバーのデザインがなぁ。それにココに信頼されて聞いた秘密を公開した事に対して、シャネル店員などから恨まれているらしい。個人的には嘘までついて過去を綺麗にする必要は無いと思うが、時代の違いもあるから。その分だけ、著者は秘密を暴く事に対する後ろめたさから、執筆がストレートになってない。秘密を暴くことに全ての力を使いきって、ココの奥底まで筆が届いてない印象を受けてしまう。

ココの伝記は他にも数冊発売されているので、もっとイイ本があるかもしれないけど、個人的には2冊買ったのに、また買うのか、、、という気分。パラパラ立ち読みできればいいのだが、ネットで買うとそこら辺は不満足。だから、もしこれを読んで、他の本を買った人は感想でも送ってください。個人的には「獅子座の女・シャネル」とかいうタイトルの本はそのうち読んでもいいかもって思ってる。

彼女の人生を切り取った本を読めなかったので、自分の中で妙に不完全燃焼状態です。ただ、もしブランド品をプレゼントする状態になったら、シャネルにしようかなぁ、、、とは思った。生きざますら知らないブランド品をプレゼントするよりはさ。経済誌を読むと、たまにLVMの記事とかもあるけど、もうちょっとそこら辺は知りたかったりもする。



[2005/06]
やっと何故あんなにココ・シャネルの伝記に気に食わないかが分った。あの本の何処にも笑顔も泣き顔も無いんだよね。読んで浮かんで くるのは感情を押し殺してるココの姿であって、それこそが彼女の人生というならその通りなんだろうけど。ただ、あの本をよんでブランドの核が分った。ブラ ンドの始まりは牛に対して所属を示す焼きごてをしたものらしい。ココの伝記を読んだ結論としては、「ブランドは意志を形にしたもの」 意志を感じさせないブランドはこの先も買わないし、何かの意志を感じたら高くても買っちゃうかもね。

ココの伝記を読んだ事があるってのは、 プラスポイントになる事が多いけど、読むぐらいなら目がついてりゃいいからなぁ。ポイントはそこから何を引っ張り出したかだけど、それを聞かれた事は無かった。「まあ本自体はイマイチなんだけどね。二冊よんだけど誰も彼女の心には入れてない。一つはシャネルを好きな余り筆が鈍ってるし、もう一つは秘密を暴く所で終わってる」ってコメントするけど、これは単なる感想くらい。いや、「心に入れてない」って言葉は使わないな。あまり普通じゃ見かけないから。このHPを見てる人じゃないと「心にはいる」というのがどういう事かは伝わらないから。だからいつもそこはごまかしてたけど、「笑顔も泣き顔も浮かんでこない」という表現があることがiモード以前を読んで分った。昔は相手に聞く準備が無くてもブランドの意味は言ったけど、最近は言わない。それが歳を重ねた事なのだろう。





[2003/11/01]

《「社長失格」》

図書室でこんな本を見つけたので読みました。以前の「持てない男」もそうだったけど、たまに謎な本がある。そこに妙に惹かれているのも確かだがw
昔、96年ごろに「Webブラウザに広告を表示することで、プロバイダが無料になるサービス」が話題になったけど、その会社の社長をしてた人が書いた本です。ぱっと開いたページが「25歳の新しい彼女は、背はさほど高くなかったが、ベルサーチのワンピースにピンヒールといった「六本木の女」だった。少なくともフェラーリの助手席には似合った。家も変わった。」って書いてあって、お、面白そうと思ったんだよね。あのサービスがニュービジネス大賞を受賞してたのは知ってた。遅いモデムで必死こいてつなげても、R&B系の情報はSoul Dog位だった96年の頃、たしかに「加入しようかなぁ」って思ったから。その後に話題になった、広告で稼ぐ無料パソコンも話を聞かなくなったから、上手くいってないとは思ったけど。
そんな下世話?な興味で読み始めた本だけど、ホントに面白かったです。

著者がまるで村上春樹かのような視点(さすがに誉めすぎかな)で、淡々と感情を込めて書いているのが秀逸。 誰への非難も書いていなく、自身に不利益をもたらした人の行動であっても、その人が置かれた背景を考えれば当然の事とし、自身が至らなかったのを原因とする態度は素直に誉めるべきだと思う。分かっていても、ここまでちゃんとはなかなか出来ないもんだから。後書きにはちゃんと倒産させた本人が本を出すことに関して書いてあった。その理由は納得するんだよね。特にアメリカはちゃんと失敗を共有しようとするけど、日本にその風習が無いのは、個人的にも問題があると思うから。ホントに後悔した後は、「こういう失敗は自分だけでいい。そのためにも」って思うだろうから。
「しかもぼくは彼女の母と妹の生活費も援助していた。それも滞りはじめていた。これでは、彼女が逃げ出すのもしょうがない。《中略》ぼくには究極の状況でぼくを支えてくれる人がいないことを実感した。そしてそれは結局それまでのぼくがいたらなかったせいだということも分かっていた」 本の最終部分です。もし、この先、日本がベンチャー育成に国をあげて挑むなら、この本は中学生以上の推薦図書にしていいと思う。ソフトバンクの孫氏が朝鮮系というのは有名な話だが、この著者も日本の普通の家庭環境とはちょっと異なっている状況に生まれたこと。「かくして、ぼくはプロの転校生となった。転校生のプロとは何か。それは、新しい環境に一瞬のうちに溶け込めるだけの状況判断を持ち、同時に自分の力を実力以上にしかも嫌味なくプレゼンテーションできる子供である。初対面の人間をあっと言わせて、自分の味方につけれるのが、転校生のプロだ。そのプロになりきれない転校生は、往々にしていじめられっ子になる」 とか、確かに納得できるんだよネ。もし「小学生にして同級生の会話の流れを読んで、適切に流れを変えていける」をプロの小学生というならば、自分もプロだったな。だから余計にこの本に惹かれるのだろう。

本を読むと、このアイディアまでに大きく、2度会社を発展させていて決してポッと出の人じゃないことが分かる。それらの苦境に陥った時の勝負強さや思考を見てると、頭もイイのがわかる。あのアイディアを最初に聞いたときは「上手いこと考えたもんだなぁ」って思ったから。
今後の広告・マーケッティングはセパレート化していって、インターネットはそれに拍車をかけるとはよく聞くけど、未だにそこまでは実現していないと思う。確かに、元から濃い趣味を持っている人にとって、インターネットとそこのコミュニティは大きな影響を持つけれど、人はそこまでセパレイト化されて、究極的には1人1人に対してめがけられるマーケッティングを受け入れられるのだろうか?って思う時がある。人は「他人と違う」と「他人と同じ」という両方の欲求を持っているのだし、自分の買い物から何から何まで補足されてマーケッティングされるんじゃ、便利な面もあるけど、気味悪い面もあると思うんだよなぁ。

って、それは置いておいて、この本です。
色んな意味ではイイ本だと思うよ。ただ、最後の最後に自己破産の手続きをした後、地下鉄に乗って、目の前に好みの女性が座った時の件。「もう一度あんな女性を手に入れる勇気が欲しい」って書いてあったが、「手に入れる」って言葉を使う限り、女性と幸せになるのは一生無理だとは思ったが。色んな事をちゃんと見詰め直しているのはよく分かるし、98年の初版から00年までに10刷だから、やっぱりこの読後感が受け入れられている証拠だと思う。間違っても、場末の飲み屋で「昔、俺は社長だったんだ。ビルゲイツだって会いに来たんだ」って酔いつぶれてることは無いと思う。きっと、今はこんな面も直って、誰かと幸せに過ごしているのかもね。本にはそんな著者のHPもあったけど、ちょっとR&Bを薦めたくなってきたかもw




[2003/11/09]

《プログラミング》

久々にプログラミングをやった。卒業してから2年ぶりかな。たまには組まないとスキルが維持できないモンですね。単に、HPの画像に全部リンクを張っただけなんだが。ファイル数が300近くあるので、流石に手作業じゃアホらしくてやってられない。アルバムコーナーには大きい画像は必要無いから、昔はわざわざ70x70の画像を作っていた。けど、そのうち普通サイズと両方あるのが面倒になって、ブラウザの方でサイズを小さくすることにした。モデム回線の人も今はあんまりいないと思うから、それで十分になったしね。けどそれなら、小さい画像をクリックしたら、大きな画像が出てくる方がイイのは当然。 それに気づいた時には200個を越してて、ずっと長年の懸案だったので。

仕事で簡単なプログラムを書いてくれって頼まれたので、、ネットを探してみたら、ちゃんとhtmlパーサがあるじゃないですか。PerlよりRubyの方がスキな自分としては見つけた時は嬉しかったです。で、ちゃっかり先輩に「説明画像をクリックしたら、画像が大きくなるプログラムはどうですか?」と提案して、仕事の合間に作ってましたw htmlパーサにメソッド追加して、ちょこちょこの仕事なんで、大したコード量じゃないのだが。久しぶりで時間がかかってしまった・・・ 「WindowsからUNIX環境に移すと、大文字小文字の関係でリンクが切れることがあるから、それを直すプログラムも作ってくれ」と頼まれたので、それも作ってました。って、こちらも大した量じゃないのだけど。

ってまあ、修論で作ったプログラムもちゃちいと言えばちゃちいモノだが。 「私からアイディアを貰わないで、よく自分でここまで来ましたネ」と教授に生まれて初めて誉められたのだけが勲章かな。概念的にはGoogleを越せるモノだったが、、、とか言うと「ほんとかよ」って突っ込み入りそうだけど、マクナイトやR Kellyやリチャードソンと友達になるのと同じ位の可能性かな(なんじゃそれ って、ホントは、足して2で割っただけの話しなんだがw

このプログラムを使えば今までずっと懸案だった、スタイルシート化も簡単にできると言うモノ。こちらの方は迷ってます。デザインを統一的に扱えるのは大きいのだが・・・ けど、それ以上のプログラミングは、どのみちこのプロバイダはCGIを置けないので意味ないんだよネ。大学院の頃はアクセスログがあったので、集計プログラムとか作っていたが、10000HITを越すとログを見るのも疲れた。ただ、県名が出るプロバイダが沢山あったから(北海道ならhkdとか大体分かる)、その県名をリストアップして、日本全国から人が来たか見てたりしたけどw(確か島根からはアクセス無かったような・・・)

カーソルを置いたら画像が変わるようにするとか、色々遊びたい気もするけど、基本的にテキスト主体のHPなので、あんまりちゃらちゃらしたくないのは確か。哲章さんのところは文字が動くから、それぐらいはやろうかなぁ、、、と思う時もあるけど。Cookie使ったアクセス解析もサーバの方にプログラムを置けないから意味無いしねぇ。確かに、始めてきた人がどのコーナーから見るかはかなり運営側にとって大事な情報なんだが。けどこんなHPなら、匿名性の方が大事でしょうw 昔、特に高校時代は何が辛かったって、話しを聞いた相手なんだよね。向こうもコメントに困ってて、こちらもその困った態度が辛かったから。そんな意味では匿名性の方がお互いにイイ距離感の時はある。けど、それは最終的には自分自身の逃げなんだよネ。「若井君って変わってるネ」に対して、「まあアホなHPを作ってるからかな」って言えるようになったこと。すごく小さいことだけど、凄く大きい事だったです。

音楽を流しながらできることってあんまり無いと思う。
昔から勉強中ずっと流していたけど、集中してる時は耳に入らなかった。ふっと気づいたらアルバム10曲分流れてて、「お、ちょっとは集中できたかな」って思ったりしたけど。英語の勉強は英語同士がぶつかるから無理だし、古武術は流せる音楽の種類が限られてた。だから、唯一はドライブかな。移動してる分だけ、部屋よりも流せる曲の幅が広がるから。けど、自分はドライブと同じ位にコーディングを推したい。ちょうどイイ程度に頭を使うから、ホント心地よい感じで、そこら辺はドライブとは別の魅力なんだよね。だから、ずっとコーディング中はヘッドフォンで音楽ばっかり流してました。隣の同期はクラシックを聴いてたけど、ホント皆ヘッドフォンして音楽聴きながらコーディングしてる場所だった。で、教授が入ってくると全員がガバっとヘッドフォンを外す。声が小さくて聞き取りにくいけど、聞き逃したら後で大変な事になるから。 全く、振り返ると「どんな所やん」って思うけど、ホント、コーディング中はR&Bがナイスなんだよネ。

あの頃は3時間ぶっとうしで聴いては、見晴らしのよさでは定評のある屋上に行っては、ポケーと30分くらい眼下に広がる仙台の街並みを見てた。じゃないと目が悪くなるしさ。そのおかげで、視力は落ちなかった。それに泉ガ岳と奥の三角三レンチャン山(勝手にこう呼んでる)、逆の方角には蔵王と見晴らしも良かったしね。で、夜中に教授も帰って自由な時間になるとHPを書き始める。あの頃は二日に一度UPしても全然楽だった。とことん聴きまくれたから。あれが理想と言えば理想かな。

別にプログラミングはめちゃくちゃ好きな訳ではない。けど同期のようにスレッドライブラリを使って並列処理でもプログラミングしない限り、エラーにもちゃんとした道理がある。そんなカッチリした世界で、かっちりした思考をしながら、DeepなR&Bを聴く事。めちゃくちゃイイよ。このバランスが。

気づいたら♪フンフン♪鼻歌しては「声だしてるってw」って突っ込まれてたw そんな彼はまったくR&BのPVを見たことなくても、数種類の振りつけを覚えたぞ。ということで、プログラミングです。普通は「非人間的」と思うのが一般的な意見かもしれないけど、DeepなR&Bとはめちゃくちゃに合うとだけは断言できるや。



[2003/08/28]
《戦略と戦術=碁と将棋》

戦略と戦術の違いを始めて見たのは銀河英雄伝説。高1の頃だった。自分なりに簡単に説明すると、戦術とは「一回の戦でどうやって勝つか」。矛槍兵を並べて盾を作り、迅速な騎兵隊を後ろから回して突く。天幕の王座には影武者を置いて、武将ごとの性格に合った役割を与える。その日の天候も重要だ。こんななんなが戦術。ポイントは個々の違いを把握した上で、適材適所を守ること。 

じゃあ、戦略ってのは何かって言うと、もっとマクロから見た視線。そこでは軍団ごとの配置がポイントになる。西部戦線と東部戦線を睨みながら、武器弾薬食料の補給を確保すること。陣地を作りながら、1歩1歩敵国を攻略すること。前線基地が相手の基地に囲まれないようにすること。戦術はそれこそ数十分単位の進んで行き、数日もあれば一区切り。戦略の方は一ヶ月単位で進んで行き、数年で一区切り。そんな感じです。

で、それぞれが碁と将棋に対応してる。碁では、個々の駒は皆同じであって、それらをどう配置していくかが問題。俗人的な要素を抽象して、あくまで、大局的に判断する。勝敗は囲んだ陣地の大きさで決まる。 逆に将棋は、歩槍飛車角金といったそれぞれの駒の個性を生かして、いかに王を詰めるかが問題。


俺っちはずっと将棋少年だった。小学校の頃から詰将棋とかもやってた。研究室時代の同僚は中学時代に県代表になって天童市の全国大会に出たこともあるらしい。確かにネット将棋でもそこそこ強かった。オレッチの将棋なんて相手にならなかったw だが、それもあって自分の発想は将棋チックだったんだよね。ずっとずっと。

その場その場では相手を説得したりするのは上手い。まあ、ぶっちゃけ口は上手い。論争で負けたことがあんまりない。「あの時は言い負かされたけど、家に帰ってよくよく考えたら、お前の言ってることは違うんじゃないか?」って高校時代に友達から言われたことがある。中学の時点で、口げんかしながらその流れを見てる自分がいた。このまま続けて押し切れるけど、自分はあの点を突っ込まれると困る。かといって、今すぐにその穴を防いだら、「ここが自分のウイークポイントですよ」って言うようなもの。だから、この議論の流れを微妙に曲げて行って、あの点をかするようにしなくちゃ。その時にさらりと埋めておこう。とか、プランニングしてた。

だから恋愛でもそう。なんやかんやで、相手を言いくるめる事が多かった。けど、全部勝つと、相手はちゃぶ台ひっくり返すんだよね。将棋で台をひっくり返すのは大反則だが、恋愛だと皆やるんだよなぁ。そんな人生。


どんな人生って気もするが、そんな人生。だから、あの手この手で一点突破のような、将棋みたいにトコトン勝ちに拘る思考方法じゃ駄目なんだよ。それはここ数年気づいてた。だから、最近、よく碁をやってる。ゲームって不思議なもので、ルールが多いほど、実は必勝パターンが生まれやすい。その点で、碁が一番少ない。一応、無断リンクですが、厳密なルールではコウの処理があるけど、オレッチみたいな初心者には関係ないですw


で、碁の発想方法で一番大事なことは、勝ち過ぎないこと。局所的な勝負に拘らないこと。全体的にみて、譲るポイントは譲ればいい。大事なのは、トータルとして6:4ぐらいで勝てるように持って行く感覚。一つの場所での勝負に拘ってると、全体的には負ける。その微妙な感覚がいい。

それがどう恋愛と関係あるかって言うと、、、例えば休日に遊ぶ約束があるとする。向こうがある理由によってキャンセルしたい。そんな時に、昔は相手を説得してた。けど、時と場合によっては、説得してその約束は上手く行っても、お互いの仲は決定的に駄目になるってことがある。「当たり前だろ」と突っ込み聞こえてきそうですが、若い頃は目先の事ばっかりに拘ってたなぁ(遠い目・・・

だから最近は一つ一つのことは相手に譲るスタンスにしようと心がけてる。もちろん全部譲っても駄目なんで、譲る時は大事なポイントを確認する。例えば、「今回はしょうがないよ。けど、誕生日は大事だよね」みたいな。こんなのどんな男でも出来てそうだが、素直に言うと昔は出来なかったです。一つ一つのやりくりに精一杯で、全体としてどうなるのか、そんな客観的な視点をもてたのが随分後だった。

《注》:別に恋愛を勝ち負けと思ってる訳じゃないよ。ただ、お互い別の人間なんだから、それぞれの方法があって譲れない点がある。昔は、自分の譲れない点は全部譲れなかった。それが幼かったと、今更ながらに思ってる。それだけです。


[2006/01/30]

最近、出張中に部長と話した。企画書とか報告書とか持っていくこともあるけど、「若井は仕事ではまともなこと書くんだけどなぁ」と相変わらずツッコミ入れられてますが。。なんか将棋の話になって、この戦略と戦術、恋愛での態度について喋ってみたら結構ウケてたもんで、こちらに移動しました。

2年前は6:4ぐらいで勝つようにって書いているけど、最近はそれも違う気がしてる。とりあえず、どうしても譲れない1つ以外は相手に全部合わせればいいんじゃないかと。それでも、仕事の外せない予定とかで4:6ぐらいになる気がするしさ。最初から4:6ぐらいじゃ、良くて5:5になると思う。そんな感覚かな。最初から0:10は一生たぶんありえないし、それはI want to be yoursと同じな気もするしね。ぽんぽん譲れるなら誰もくろしねーよ、って思うから、表面的なことは言われたくないし、言いたくもない。けど、やっぱり年に一つは素直な気持ちで譲れていくのだと思う。そういうペースを約束する事も大事だと、今更ながら気づいたりする。

これをよんで碁に興味を持った人へ。
こちら
こちら
こちらの9路盤で適当に遊んでみると楽しいと思う。大局的判断が苦手な男女にはお勧めです。まあ9x9なら最初からガチンコ勝負だし、13x13だと四隅がメインで、中央に領域を確保するだけのスペースが少ない。そんな意味では正式な19x19でやると、一番「ここは譲って、ここは貰う」ってな感覚が身につくと思うよ。俺は銀星囲碁3スタンダードを買ってたまに遊んでます。



[2003/02/15]

<「もてない男 -恋愛論を超えて」 小谷野敦 著 ちくま新書>

なんでか謎なのだが、「アジアビジネス」とか「英語で書くE-mail」とか並ぶ会社の本棚に、この本が入ってました。全く会社の秘密を一つ発見した気分だぞw 興味津々で読んだのですが、かなり面白かった。このタイプの本は「女って単純だから」とか「この世はテクだ」とか、どれも同意できないことばっかり書いてあるから嫌いなんだけどね。個人的に言えば「勝負を捨てて勝てる試合は小学一年生の算数だけ」って気分。小学二年生ならもう駄目よ。ケアレスミス間違い無いw だから諦めてて上手く行くハズありません。人間の90%は身体なんだから服に気を使って、顔の半分は髪なんだから髪型に気を使って、、、それ位は最低限ですが。

この本はもてない男を「恋愛的弱者」と捉えることから始まって、「今の世の中は恋愛教」とホントに面白い切り口。本の表紙には「もてるというのはただでセックスが出来るということだ」と規定したものがあったが、私はこの定義を認めない。好きでもない女百人とセックスしても、もてるとは言わないという立場に私は立っているって書いてあるのもナイス。

「美人は三日で飽きるというのはブスが自殺しないためだ(村上龍)というが、女は押しの1手というのは持てない男が自殺しないためだ」とかホントにナイス。

男が美人に拘るのは単に審美的に自分が鑑賞して所有したいという意味合いよりも、世間から「もてない男」と思われているのを見返したいという心理が・・・ってのもその通りだしなぁ。「童貞の苦しみを書いた小説は見つけたが、処女の苦しみを書いた小説は未発見である。誰かかいてくれ」ってのもオモロイ。オナニーの語源はギリシャの神様ってホントかよぉぉってな気分。


ここで話題になってることに「完全な片思いは存在するか」があります。この件については昔から突き詰めているので、そのうちFreeTalkでUPですw




[2005/02/11]  《経済について》

経済についてはかなり興味をもってます。大学一年から、かかさず日経ビジネスを読んでるしね。テレビ番組とかには興味ないけど(流行の芸能人の名前を10人あげれるような人生は死んでもイヤだぞ)、日経エンタテイメントみたいに業界の仕組みが分る雑誌なら興味はあるし、以前は読んでた。なんやかんやで現在は経済がTOPプライオリティなのだから、そこに自分の焦点を合わせるのは大事です。

中学生の頃かな、たまたま新聞を見たら「ホンダが三菱自動車に買収されるかも」っていう記事があった。あの頃、新聞なんてスポーツ欄とテレビ欄しか読んでなかった。けど、小学生の頃はセナのF1ブームだったから、ホンダの事は知っていた。ちょうどF1から撤退した後だったけど、まさか他の会社に買収されるなんて思ってもみなかったから凄く驚いた。去年からの三菱自動車の再建問題を知ってる人からみると、信じられないと思うけど、あの頃、パジェロにディアマンテの大ヒットで、三菱自動車は飛ぶ鳥を落とす勢いだった。

そこで「金曜会」で買収問題について話し合っているっていう内容の記事だった。その時、初めて金曜会というのも知った。旧三菱財閥系企業のTOPが金曜日に集まる会合の事らしい。三菱創始者の岩崎弥太郎の伝記は小学生の頃に読んでたし、本宮ひろ志の漫画(猛き黄金の国 岩崎弥太郎)も読んだことがある。けど、金曜会があるってのは知らなかったから。あの時、初めて経済について興味を持ったんだと思う(買収に関しては社風が違いすぎるという理由で無くなったハズ)

もちろん、その後、ホンダはオデッセイのHITで息を吹き返し、アイボでホンダらしさを強烈にアピールした。逆にリコール隠しをやってた三菱自動車は潰れてもおかしくない状態になってる。その時のホンダの社長が川本氏で、今は中興の祖という位置づけになっているらしい。もちろんいくら偉い経営者でも晩節を汚すというのは良くあるが、あっさり引退して、「自分は本田宗一朗から直接薫陶を受けた最後の世代だから」ってコメントしたらしい。その潔さも好きな理由。

そんな意味で、ここに来てる人がどれだけ経済に興味を持ってるか分らないけど、追っかけて損は無いよ。実家は日経と朝日の2紙を取っていたが、あの時以来、両方目を通すようになった。ぶっちゃけ中学時代から新聞読んでれば、大学入試の小論なんて気にしなくていい。高校時代は日経で連載してた失楽園を読むのが日課だったなぁ(爆 

けど新聞に載ってる日経ビジネスの宣伝を見ていると、そちらの方が楽しいじゃないかって思い始めた。祖父が小さい会社をやってるのもあって日経ビジネスを定期購読していたから、それを3ヵ月毎に仙台まで郵送してもらってた。けど、それを10年以上やってもねぇ。だから、去年から株を始めた。やっぱり身銭を切ってこそ、身につくものがある。もちろん今から中国株ブームに乗る気も無いけど。

なんやかんやで、有名な経営者の書いたものとか面白いよ。以前に日産のゴーンの自伝(カルロス・ゴーン経営を語る)を読んだけど、かなり面白かった。一番、感銘受けたのは、今の奥さんと付き合う前に真剣に結婚を考えた女性がいたということ。それに対する文章の書き方。やっぱり書くのが誠実さだと思うんだよね。まあ、「以前に結婚を考えた人がいる」っていうのは、相手もそうでない限り、相手にネガティブな感情を呼び起こすのは当然。 けど、それを隠したり、無かった事にする方が100倍腐ってる。そう思って生きていても、なかなか伝わらない事は多いんだけど。あのゴーンの自伝の文章は参考にしてもいいかもね。相手に受け入れられる書き方をしてたから。

2005年の今はシャープとキャノンが華だ。両者とも俺らが大学卒業する1999年頃は華じゃなかったから、時代の流れを感じるなぁ。トヨタもそう。昔は販売力だけ?の会社だったのにね。愚直な改善の積み重ねと、大企業病を退治した奥田会長の手腕というべきか。あの人の実家は小さい証券会社で、30代の頃に潰れているっていう文章を読んだ事がある。やっぱりそいういう体験を潜り抜けているのは大事なんだろう。そんな意味では、社長が誰かってのは結構大事。ダイエーもそう。昔、ダイエーについての本(カリスマ:佐野慎一)を読んだ事があるけど、ビルマの戦場(食べるものが無くて人肉を食ったといわれるほどの負け戦)を潜り抜けてるんだってね、中内功氏は。

まあ、そんなんなで経済です。株の方は半年やって、+−零ぐらいです。けど、最近の低下で-10万くらいかな。はぁ。。。実際はそんなモンですw

有名な社長・会長は沢山いる。スズキの会長とか、信越化学工業の社長とか、オリックスとか、京セラとか、任天堂とか。で、最近のオレッチのお勧めは日本電産の永守氏です。何がいいって、上手く言えないんだけど、なんか気になってる。会社を立て直す能力の高さもあるけど、なんか文章が読んでて楽しい。2月5日発売の週間ダイヤモンドにインタビューが載ってるから、大きな本屋にでも言って立ち読みすれば伝わるかな。

「月曜日にウキウキする人。日曜日にサザエさんを見て、よっしゃー明日から会社頑張るか!って思える人。そんな人じゃないとこの競争の時代にやっていけない」ってコメントしてた。おいおい、今どき、日曜日にサザエさん見てる人はいないぞ(東芝もスポンサー下りたし)って突っ込みたくなったけどw、 なんか楽しいんだよね。

「一度潰した後に買収した方が安いっていう意見も貰ったけど、それで債権放棄した後に復活しても「当然だ」って言われるだけだから」ってな事も書いてあった。それはやっぱり大事だと思うんだよね。何が魂を弱くするかは、真面目に考えた方がいい。

ということで、経済に興味を持つ事。結構大事です。


HOME