R Kelly
"chocolate factory"
振り子が止まり、原点に帰ったR Kelly
[2003/03/08]

前作:TP2-COMの発売時、「原点の12Playに帰る」とかいう文句が溢れてて、かなり失望してました。全く、振り子の片揺れが原点になる訳ねーじゃねーかよ!! 塗りつぶしたような真っ黒なグラサンかけて歌うのが原点なのかよ!! 原点ってのは振り子の糸が結んである所だろ。だからあの頃はオイオイって思ったもんだけど、なんでも本人自身から出てきた言葉なんだよね。まあ、本当の原点を自分自身で分かっていたら、ここまで物事は混線しないとも思ってたけど・・・
ずっと巷に溢れるR Kelly像に嫌気がしてたから、2001年に哲章さんの描くR Kelly像を見たときは本当に嬉しかった。最近、「本HPを見てR Kellyに興味を持って・・・」とメールを戴くようになったから、、、やっと自分も少しだけ彼に恩返しができたかなぁ、、、って思ってます。


Hey! Mr DJ 僕の気持ちをターンテーブルに載せておくれよ!
これがP2S2H2にとってのR Kellyの原点です。当然、1stの7:Slow Dance。 さすがに発売当時の92年に聴いてた訳じゃないっす。ガンガンに聴いてたのは二十歳の終わり頃かな。恒例の近くの女子大の学園祭に行く時に流してましたw She's Got That Vibeはやっぱりウケがいいねぇ。一緒にいた親友がすかさず反応してたから。「そりゃNew Jack Swingの最後の輝きだからねぇ。Vibeという単語に《心のドキドキ》と《ベットのドキドキ》の二つを込めるのが彼らしいのさ」とか、あの頃から知ったかぶりしてました、ハイw 

小生、若輩者のため「ベットをドキドキさせようよ」は使った事がありませんが、R&B-Lifeを目指す限り必須です。「え、ベットってドキドキするの」「ああ、もちろん君と僕ならね」とまあアホは置いておいて、、、「けどさ、もっとイイのはこっちの曲だと思うんだよ」ってSlow Danceを流してました。やっぱり「Hey Mr DJ・・・」はVibeよりも伝わると思う。


ということで、このアルバムは「木洩れ日の召喚」に納められる曲が、1-7:Forever、1-13:Step In The Name Of Love(Remix)、2-5:Far Moreの3曲あるから、絶対にお勧めです。こんな光に溢れる明るい曲はもう絶対に作れないと思ってた。ホント感激モノです。上にあげたSlow Danceはパンチ力が弱かったし、R.のEtceteraはフェーズがエロだったからさ。R&BのKingとかおだてられるようになって、前作のRemixのビデオクリップじゃ神様と話してと、、、色々なし崩し的に駄目になってくかと思っていた。だから、彼の真の強さを見た気分です。本当の所で、僕がR Kellyを好きな真の理由はその強さなんだよね。


周りが全員無理解、悪く言えば敵の中で、絶望せずに一つずつ変えていける
絶望する前に皮膚1ミリの空気の色から変えていこう。それなら自分の決意だけで変わる。
そして1歩ずつ歩いていこう。
それが自分の生きていける場所。いつか相手の心まで届くと思うから。

これが彼の真の核だと、ずっと思ってます。そのためにはエロとか当然じゃん。何か言われても、こっちは綺麗事じゃねーんだよ で終わりでしょう。エロとか悔悟とかそりゃ色々とあるけど、彼の歩みを貫通するのはこれだと思うな。警察沙汰とかあって、やっと彼は心の奥底で待ち望んでいたどん底に戻れたのだろう。有名になった頃から、「こんなの全て無意味なんだ」っていう破壊衝動が見えてたから。彼が一番自分自身を信じれるのは、どん底からの1歩目だと思うから。R Kellyがここを出してくれるのを、自分はずっとずっと待ち望んでた。


今までに色々手に入れて、色々と失った。けど、どれだけうがって見ても、正の部分の方が多い。
ならばこそ、彼らに届けるために曲を作ろう。
それがジャケットの奥にあるDear Fans of mineなのだと思う。本作はどこから見てもそんな彼の気持ちが溢れてる。そこまで良くない曲もあるが、2枚組みとしては、かなりお勧めだと思います。

このアルバムが伝えることが、R Kellyが達成できた真の価値なのだと思う
確かに彼は使いきれない位に金を持ってると思う。このアルバムが売れないのに嫌気がさして、マイケルみたいにネバーランドに引きこもるかもしれない。けど、R Kellyはそんなタコじゃないと信じてます。

ここが本当の1歩目だよね。ここから歌いつづければ、本当のR&BのKingになれると思ってる


3曲の中では、個人的にStep In The Name Of Love(Remix)かな。しょっぱなのOHHから明るいしね。R Kellyがシカゴという単語を入れる曲はイイ曲が多いと思ってるしね。 Foreverでの「Never Been」と叫びまくるのも凄くいい。このフェーズでこれだけ叫べるのは核が綺麗な証拠だと思うな。彼のエロさは色々といわれていますが、「ベットをドキドキさせようよ」位が適切だと思ってますw

Hey!! R Kelly  こっから踏み外してガキばっかり相手にしないでくれよ


【以前に入り口に書きました】

皆様はもうR Kellyの新作は買われたでしょうか。
もちろん本HPでの彼はどんな出来でもソッコウ買う位置付けなのですが、なるほどねぇー。世界アホ男協会・事務局長の私としては、もちろんYou Made Me Love Youです。これにピンとこない男性は、協会強制脱退間違い無しw 本曲がLookin' For Loveに続く曲なのは当然です。(言い換えてるという噂も) けど、「俺はバカだった」が哀しみと共に充満しまくってたあの曲と違い、本曲は・・・悪く言えば開き直ってますw 相変わらず逮捕劇は知りませんが、Blu Cantrellの時みたいにネットで出まわったビデオを探す趣味も無いですが、、、だから詳細は知りませんが、この歌での態度をみると・・・やっぱり会長は健在でしたw
ちなみに協会を卒業するには、もちろん芥川竜之介「くもの糸」みたいに、菩薩のような女性がたらしてくれる糸を這いあがる必要があります。さてさて会長は這いあがる気があるのかしらん。このアルバムを聴く限り謎。俺っちもこのノリでYou Knock Me Outなんて言いてぇ。ということで、アホ男はあんまり聴いちゃ駄目な気がした一聴目。そうそう協会への登録用紙はそのうちUPしますw




哲章さんのR KellyのUP待ってました!! だから俺っちも真面目に書きますネ。「モダンR&Bの最も実存主義的なセックス・フリークであり、古くから偉大なR&Bの核心にあった救済としてのセックスというディレンマに新たなひねりを付け加えてきた」 結局のところR Kellyはセックスじゃ救われなかったのだから、曲としてはその後の後悔を歌ってばっかりだったし、現実としては相手の女性のピュアさに文句をつけてどんどん対象年齢が下がっていったのだろう。 思うことは「セックス救済論」についてであって、河合&村上の対談集では「井戸掘り」と言っていたけど、それなんだよなぁ、、、単純に納得できないのは。

まあ、対象年齢を下げればいいと思ってるR Kellyは誰かが一発殴ればいいのだけど、男の子にいったマイケルもぶん殴っておけばいいのだけど、問題はこの答えだと思う。 R Kellyはそのキャリアの果てに見つけるのだろうか・・・問題の核心はセックスと獲得感の間の結びつきの気もしたりするが、、、心が裸になる事と物理的に裸になる事との間の差の気もするのだが、、、未だ分かってない。
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