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| 「イイ人」からはみ出ない内面性 | ||
| [2002/08/07] 以前にも書いたけど、Musiqの事は好きじゃなかった。「Musiq Soulchild」の名前の時点でアウト。やり過ぎだと思う。基本的にひねりを入れるタイプだからなぁ。そういや以前、ラッパーで「A+」っていた。なんでも学校の成績が全部A+だったから、この芸名にしたらしい。ウケを狙ってるとしか思えないのだが、これを本気でやるアホさ加減！ こういうのは大好きだけどさ・・・。 前作の、車の中で騒いでいるビデオクリップを見ると、彼を「ナイーブ代表」というのが納得出来なかった。薦め易い人だとも感じた。皆こぞってPushする。それもちょっと違和感です。「美声」って、まあそれは個々の判断としても、「Stevie Wonderを継ぐ」なんて言いだしたのは誰だよ。出し惜しみでラインを狙っている面がチラチラしてるのに、どうやって継げるんだよ・・・ けど1stのLoveとPoparatziは結構気に入ってた。特にPoparatziの方は。だから気になっていたら、このジャケット写真だった。これは横顔コーナー登録レベルです。イイ味出してるもんなぁ。左向きながら内省感とは違ったフェーズもナイス。それに芸名もMusiqと縮めたらしいしね。クレジットにSoulchild Music Publisingとあるの位は愛嬌。軌道修正出来る器の大きさがあるのは良く分った。 それにhalfcrazyは良かった。彼のHPで見たビデオクリップもナイス。やっとグラサンを取ったら、かなりのドラえもん顔なのだが、あの表情を見ていると確かに内省派だと感じる。売れた処女作を踏まえての2枚目に必要なモノは強力なシングルカット曲 抑えるべき所は抑えてるのは流石です。ショップの宣伝につられて買った人も、処女作から気に入っていた人も、後悔しないアルバムだと思う。 2枚目にして早くも安定感を漂わせている Musiqは「確固たる地歩を築く事」を目標にして音楽活動を行っている。「そんなの誰でも当然だ」って意見があるかもしれないけど、違うよ、それは。彼は最終目標がこれなんだよ。どう聴いてもそう思っちゃう。目的と手段がごっちゃになっている気もする。地歩を築いた後に、ちゃんと傑作作品を出せる程、人って余裕無いと思うんだけど・・・。どっちにしても「Maxの感情表出」よりも「皆がついて来れるレベルのキープ」が上なのは確かです。そして、これを速やかに達成した。そんな意味では文句ナシかも。そこら辺が今年デビューのGlenn Lewisとは違う。彼はあくまでStevie Wonderの後を狙ってる。皆がついて来れるかどうかは気にしてない。 このアルバムは全18曲で長過ぎる。前半部分はだらけてる面が多いと思う。けどhalfcrazyよりも気に入ったのが12:onenightです。こっちの曲の方が彼自身に近いと思う。聴く人の事を考えてない歌いっぷり。2:12から続く高めの声が特に感じさせる。こういう手触りが欲しかった。後数歩で破裂決定。不吉感をビンビンに感じさせる盛り上りがナイスなのだが、終り方は単なるフェードアウト。うーん、Stevie Wonderの曲と比べると、道のりは長いと思ってしまったんだが。 12曲目以降は前半とフェーズが違うと思う。彼個人の為の曲が並ぶ。そう感じたからこそLatelyにUPしました。Halfcrazy以外はほとんどこっちばっかり聴いている最近です。14:solongとか、やっぱり他のアーティストが「Musiqっぽい」と形容されるだけの能力を備えてる。16:dontchangeは今までの中で1番素直な曲だなぁ。やるべき事は全てやってる2作目だね。 それにしてもこのアルバムの曲のタイトルはオイオイ、、、何で繋げるの？ juslisenと書くのに(just listen)って但し書きもなぁ、、、けど、彼にはやっぱり3作目も期待してます。 ただ、 そろそろ裸ストレートになってね。皆待ってるよぉ〜 | ||
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| [2004/11] StevieのKey of Lifeを聴いてました。Innervisionsの後に買ったけど、今まで聴きこまなかった。二十歳の頃に啓志氏の本を読んで「啓志氏はそんなにStevieと合わないのかぁ。なんでだろう」と感じたけど、やっぱりInnervisionsはどれだけ合わない人でも認めざるを得ないものがある。 StevieがInnervisionsという志向性で切り出したら、他のSoulのアーティストも絶対に敵わない。だからこそ、Key of Lifeはパスでいいとずっと思ってた。 けど、そろそろ時期が満ちたから聴き始めたのですが、Love's in Need of Love Todayを聴いて、確かにMusiqだよ、、、って思った。ずっとMusiqがStevieを継ぐアーティストって言われてるのに不満大だったが、 Key of Lifeが一番の人にとっては当然だなぁ、、、って納得した。逆にGlenn LewisはInnervisonsが一番フェイバリットだろう やっぱりAsが一番色気に満ちている。本作を「散漫としている」と啓志氏は書いていたが、「フルスケールが納められている」っていう見方もあるだろうし、最近はどちらも納得してます。 |
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