Mario
"Mario"
不敵な面構えだけの事はある
[2002/09/01]

ずっと「Usherの後ろをうかがう奴はまだ現れてない」と書いてきたけど、巷で言われる通り、確かにMarioは最有力候補だろう。 気が早いコメントじゃ「ポスト・マイケルジャクソン」とまで言ってたけど、一部の人がそう先走ってしまうだけの事はある。 弱冠15歳という事だけど、若さで売ろうとしてない面は凄い。今年デビューの4人組:B2Kの締りの無い顔と比べると一目瞭然。 というよりも、この顔は15歳じゃないじゃないでしょう。下手なヤンキーよりも彫りが深いぞ、全くw 特にCD裏の写真は唖然。 15歳の体つきとアンバランス過ぎる。この歳から、眉間の皺を覚えてどうすんだよ・・・って思うが、マイケルのBenのジャケットの方がもう1歩上なのだが、無視できないレベルなのは確かです。(って、逆にUsherの処女作の親しみのある笑顔が懐かったりするんだが)

大ヒットのJust A Friend2002はそこまで気に入ってないのだけど、面白い素材と出会って、Warryn Campbellも楽しんでる気がする。提供された曲と歌手の距離は近い。そんな意味でもお勧めなアルバムです。驚いたのは4曲目の"2 Train"。想像以上のイイ曲だと思う。大ヒットで浮かれているかと思ったらきっちりと仕事をしてくるAlicia Keysだね。彼女らしいメランコリックと力強さの間でのバランス感覚がナイス。加えて、その曲をきっちり歌うMarioだもんなぁ。Usherだろうと、Tevinだろうと、、、彼らをみるとMarioだって もっと青くなるハズなのに・・・

青さも無ければ、背伸びも無い
ここに1番驚いてます。自身の今を素直に歌ってるのがアルバムのどの面からも伝わってくる。そしてこのレベルか。5:What Your Name Isも気に入ったしね。8:Put Me OnもAliciaのプロデュースだけど、想像以上のUPの作品。この2nd-プロデューサのKerry Brothersがいい影響を与えてるのかな。これならAliciaの2枚目も期待できると思う。 個人的にお気に入りのプロデューサであるGerald Isaacが作った9:Chick Wit Da Braidsもイイ。波にのってるJ recordsだけのことがあって、イイ曲揃ってます。

1番びっくりしたのが、10:Never。この曲がアルバムの重心だと思う。18歳が歌っても「おおぉ、やるなぁ」ってうなるのに、このフェーズを15歳か。 これは「恐ろしい」ってレベルだよ。なんでこんなに「振り返り方」を知ってるんだ??ってかなり謎。オイオイ、お前はその歳でどんな恋愛をくぐり抜けて来たんだよ・・・ って思わされる。「仕事と結婚した」とのたまうUsherは未だにこのレベルを出した事が無いにね。特に2:50台の伸びがくる。

売れたデビューシングルを引っさげて、満場の期待の中、発売されたアルバムなのは間違い無い。なのに、このアルバムには本人のMaxをえぐる曲が納められてる。 この点が1番気に入りました。Marioのこの先の歩みはマジで見たい。このアルバムが最高傑作になるのか、この先も傑作を作りつづけるのか。メディアとの関係は適切を保てるのか? とかく最近、アーティストの使い捨てが目立っている気がするから、心配です。
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