Kenny Lattimore
日本人R&Bアーティストにかなり参考になると思いマス
[2001/10/27]

Kenny Lattimoreの処女作である本作が「隠れ名盤」扱いになっているのは知っていました。今回、たまたま中古屋で見つけたので購入しましたが、期待以上の作品でした。かなりお買い得の気分。こおいうのを味わうと、中古屋めぐりは止められないんだよね。
真っ先に思う事はセンスの良さかな。それはジャケット写真からも一目瞭然だしね。今年(01)3作目がでたけど、3作ともジャケットがセンスのいい人なんて、R&Bで彼だけのような気もしてくるぞ。このナイスな顔を見ながら悩むけど、まあ25歳にはなってないのかなぁ? その割にはこの処女作はかなり落ち着きがあって大人です。

こおいうアルバムを休日の午後に日向ぼっこしながら聴くと、かなり幸せ度数高いんだよね。Slow主体ながらも、飽きさせない曲作りだし。それに、この人の志向性が昼だからなぁ。これは夜じゃないでしょう。やっぱり、昼は昼、夜は夜でそれぞれに合う名作を持つのはR&Bリスナーの基本でしょうw

声のレンジがかなり普通なんだよねぇ。声感も。シャウターでもないし。だから、純粋に声でみると、日本人と大して変わらないとは思う。だから、彼がR&Bで築き上げてる1番の理由はこのセンスの良さだと思うな。処女作で、あれだけの落ち着きと穏やかな色気を出せる人って初めてです。押しが強くないけど、アピール度は譲ってないと思う。こっち方面の男の子にはかなり参考になるアルバムだと思いマス。

実際、彼自身は分かっているんだろうなぁ、、、とは漠然と思う。けど、それを殊更に悲観的に捉えてないし、ナニクソって反発している訳でもないし、あくまで自然体をKeepしている姿は見事だと思う。どうしても《声》ののウエイトが高いR&Bだし、それは当然だと思うけど、ちゃんと他の道がある事を示していると思います。バックコーラスの使い過ぎがないのも見事だしね。

という事で、本作だけしかまだ持ってないので、あまり内容が無いですが、すみません。彼の作品は他も集める気になりました。これだけR&Bを聴いてると、何年後かに取り出して聴くかどうか?は、今までの経験から、大体分かるもんだけど、このアルバムはもちろんですね。

結構、久保田のNothing but a Loveに近いと思いました。それかTerry Ellisのソロ作品にも。
3年経って、やっとふさわしい言葉を見つけました。こちら

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