Jagged Edge
"Baby Makin' Music"
若い人ほどコテコテ・コーラスを聴こう!
[2008/01]

恥ずかしながら07年は本作をかなり聴いてました。中古で買った前作のJagged Edgeは同じようなテンポの曲が多くて、そこまでこなかったのですが、やっぱり好きなグループだから。本作が発表された時はついつい店で試聴してました。

しょっぱなに自分達のHIT曲をメドレーで持ってくるのに期待薄だったが、数曲聴いて感触が良かったので買ってしまったです。その後、何度か聴いて彼らの作品の中ではj.e.heartbrakeの次にくる作品だと思った。レーベルを変えて心機一転したらしいけど、それがいい方向に出てると思う。捨て曲が少ない。初期の作品と比べてコーラスワークや歌唱力が特に上がったとも思わないけど、あの頃と同じ位のレベルを出してくれればそれで満足です。

特に最近の新人のSlowと比べるとね・・・
歳のせいかもしれないけど、試聴をしても買う気になれないのは、最近の男の子のスタンスの問題なんだよね。やっぱりコテコテコーラスな曲が好きな訳で、それが無いのは寂しい。というより、最近のトレンドとして妙に爽やかなんだよね。別に爽やかなら爽やかで、Kenny Lattimoreみたいに突き詰めてくれればいいんだけど、それはあまり感じない。個人的な感想で言うと、

好きな女の娘ではマスターベーションしません
とでも言っているような感覚なんだよね。中学生がそう思いたがるぐらいなら納得するけど、16歳以上でこんな事言ってる奴は嫌いだぞ。 とまあ、相変わらずな事を書いてる気もするけど、新人達にはそんなミスマッチを感じてるこの一年だった。

もちろんこの作品がマスターベーションを訴えてるわけではありません (笑 女性のあえぎ声が効果音に使われている訳でもないし、間違ってもエロエロな作品ではありません。あくまでもコテコテです。エロエロとコテコテの違いが90'sR&Bの基本中の基本と思っている身からすると、やっぱりこういう作品は外せないし、こういう作品を変わらずに評価している所が時代についていけてない証拠の様な気もする。だけど、今更変われる訳でもないしねw

特にお勧めなのが7:Can't Get Rigtです。テンポが[MU]ぐらいで勢いがあっていい。10:Round and Roudもそうだね。コーラスワークに押し気がある。Slow以外の曲で傑作が多いから、全体としてお勧めのアルバムになってます。こういう曲が無かったら前作はイマイチだったと断言できる。前作もSlowの曲はそこそこなんだけどね。Slowだけではアルバム一枚通して持たせるのは難しいと思う。特に14曲もあるとさ。今まで採用されなかった曲を全部詰め込んだような感じといったら酷すぎかな。お世話になったレーベルなんだから最後に傑作を残しておいて欲しかったんだけど、その分だけ本作が良くなったと思えばいいのかな。

兎にも角にも、Jagged Edgeのファンにはお勧めできる作品です。全く知らない人でも聴いてみる価値はあると思うよ。


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