HOUSTON
"It's Already Written"
女性が「枝を刈る」のを学ぶのに、一番相応しい作品
[2006/01]
 
先日、渋谷のTUTAYAに行って、目を抉り出して再起不能かもしれないHoustonも借りました。デビュー当時にBBSで
新人といえば、ヒューストンのことは気になってます。スカした顔のジャケだけど、「スカした」にもイイと悪いがあって、あれはイイ方だと思う。

「スカしてる」の定義はうーんと、ベースは格好つけてるけど、"へっ"とか"けっ"とかで、それを抑えてるって所??あのジャケはその抑えっぶりが、イイ線いってる
と書いたのもあって、ずっと中古で探してたから。

このスカし顔はかなり評価分れると思うけど、個人的にはセーフ。ここんとこ新人はUsherフォロワーか、「人間できてる人」ばっかりで、R&B伝統のツッコミどころ満載の男性歌手がいないから個人的には寂しかった(笑

P2S2表情学では将来性楽しみだったのに、、、「目を抉り出す」なんてある意味誰も真似できない事やったから、その分だけ認めてます。自殺願望も麻薬も別にそれはいい。問題はその底から戻ってこれるかどうかであって、ハワイいた頃のMarvin Gayeもそんな状態だったしね。生まれた時からいなかった親父について、今の自分が同じような事をしてるかもしれないと心の奥底で気づきならが全面否定してる13.Didn't Give A Damn. この曲の深さと泣きが足らないから「似たような曲が多い」って書かれちゃうんだよ。 Interludeまでつけて取り上げた意志は認めるが。

誉めるべきは6:My Promiseだ。此処での声の表情は認めていい。力強さと誠実さがある。エロさがなくて、「ずっとBest Friend」といってる面も凄くいい。彼の一番の良さが出てる。スカしたカッコよさに惹かれた人も、この曲が一番と分ったら、そんな男性ともやっていけると思うよ。自殺未遂の理由は知らないが、もし全面否定できないことを受け入れる瞬間だとするならば、本HPとしては応援するんだけどね。目をえぐった理由は謎だけど、よっぽど見たくない幻想を見たのかもしれない。「何かを抱えている」という事は思い出すだけで一日ブルーになるような記憶があるということだから。

そんな意味で、目をえぐったことによって離れる人と近づく人がいるなら、俺は後者です。麻薬やるぐらいなら座禅やればよかったのにね。LinkのためにAmazon見たらMy Promiseを一番としてる人がいるじゃないですか。Houstonを掴んでる。素晴らしい。この曲には緑つけるし100回リピートできるレベル。アルバム全体としてスカして格好つけてた頃を思い出す。自分も1歩間違ったら目ぐらいえぐってたかもなぁ、、、って思う人にはやっぱりお勧めですよ。このMy Promiseは特にいい。聴き込むほどにあの頃のMAXのI Love Youだと思えてくる。この曲があるならば新品で買っても良かった。

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ここまでTOPに書いてから夜中に久々のR&B-Timeで聴き込んでました。夜3時も回って寝ながら聴いてたのだけど、曲が進むにつれて体が起きた。で、13:Didn't Give A Damnを聴き終えたときに、部屋の電気つけて、PC起動して、この文章を書き始めてます。

ハッキリ言う。Houstonは悪くない。一番悪いのはこの曲のプロデューサ
せっかくInterludeがこれなんだぜ。救急車が来て、子供が生まれる。名前はHouston。「父親は?」「そんなのいない」と言う女性の声。 返却した後なのでこれぐらいしか聞き取れなかったけど、これはむちゃくちゃ。R&Bにおいて父親がいない歌手は多いけど、ここまで正面から歌った人はいない。その心意気は買う。何より彼の声の表情は全く悪くない。声だけを追いかけてそれが良く分った。悪いのは彼の想いを汲めない曲。曲のサビで連打すればいいと思ってるそのアホさ加減。「責任とって、お前が目をえぐれ」ぐらいの問題外。ロックのバラードで、サビでピアノをガーンと同じぐらいに性質が悪い。歌手にとって大事な曲なのにこれだけレベルが低いのは10年に1曲ぐらいだよ、マジモン。

この曲が彼に相応しいレベルになったらきっとあそこまでは行かなかった。それは確実に断言できる。ハッキリ言って、このアルバムは傑作じゃない。I Like Itは売れたみたいだけど、良くて60点かな。レーベルが大切にしてなさすぎ。彼が抱えてる底に届く曲がない。けど、8:What You Sayは幼い頃の明るさを召喚してる。6:My Promiseほど異性に訴えかけてない感覚があって、

小春日和のような、彼が大切にしてる、幼年時代の思い出がある
詞は恋愛フェーズだけど、なんか違う。うまく言えないけど、これは恋愛じゃないと思う。甘えの感覚があるから。まあ、恋愛で甘える事もあるだろうけど、なんか違うんだよね。Houstonのいい時は、Tyreseのレベルまで行ってる。これなら木洩れ日の召喚に入れてもいい。それ位に心地良い、女性との遠い距離感があるから。

確か9:Lay You Downはカバーだったのかな。けど、なんかイマイチ。理由は上手く言えないけど。10:Allrightとか所々にお決まりのPOPSバラードがあってHoustonの可能性をすぼめてる。やるなら、もうちょっといい曲を作れよ。よくよく聴くと11:Bye Bye Loveもいい表情で歌ってる。けど、14: She isも15:Part IIもダメだね。ギャグにすらなってない。4:Twizalaはそこそこナイス。5:Ain't Nothing Wrongもナイス。だから気に入った曲が多くて5曲ぐらいなんだけど。。

それでも、わざわざR&B-Timeに書いた理由は、

HoustonはTyreseとDalvinの間に立っている
TyreseもDalvinも両者ともカッコいいが、両者とも女性の出番は無いんだよね。Tyreseは女性の居場所が無くなる位にストイックすぎる。Dalvinは付き合うのが人生の無駄というぐらいにアホ過ぎるから。けど、Houstonはいい面と、アホな面が丁度いい量だけある。「声の優しい男性アーティスト」コーナーで
個人的な定義として、イイ女によってイイ男が作られて、本当にイイ男は自身を育てた女性と一緒にいると思うから。だから最初から樹木を探すのは間違ってると思っちゃう。男なんて、色んな方向性がゴッタ煮状態で、耐えず衝突を繰り返していると思うから。だから、女性は《お休み》と《起きて》のキスの繰り返しだと思うんだよなぁ。男の若い頃ほど、これで決まると思うな。だって、いい木を育てるには適度の枝刈りが必須ジャン。方向性に対してキスできるようになったら、いい女と自分は勝手に思いマス。

そんななんなで、これらのアルバムはかなりの安心感を与えてくれる樹木だけど、出来れば「彼らの子供時代を想像できるレベル」まで聴き込んで欲しいです。

と書いたけど、Houstonが「枝の刈りがい」が一番ある。誉めてるのか/けなしてるのか、書いてる本人も良く分らないけど、これは本当です。そりゃ2005年の新人男性じゃJohn Legendは凄い。Raul Midonもナイス。2004でもRubenにVan HuntにTashawnに興味深い歌手が多い。けど、「枝の刈がい」と言う面では全員足らない。女性が血を流してまで刈らなくちゃいけない枝を感じないから。あそこら辺の歌手なら一年ぐらいあくびしてても大丈夫だろう。もちろんHoustonはその危険性が強すぎた結果になったけど、こういう男性と付き合う時にこそ一番女性の行動が問われると思うから。

ギリギリの居場所の少ない恋愛といっても「不倫」や「相手に恋人がいる」のは問題外。そうじゃなくても、相手も自分もお互いに相手のことをちゃんと好きなのにギリギリの恋愛ってあると思う。一緒にいると安心感と不安感を両方感じるような。

誰が見ても「いい男」なんて競争率高いだけで今さら相手の核を探すのも大変なだけだから。
そもそも盆栽じゃないんだから、枝を刈るってのは決して楽な作業じゃない。

曲に関してもうちょっと言えば6:My promiseの後ろのダミ声は無意味。Hip-Hop畑から「良い子ちゃん」と言われたくなくて、何処かに一つはスカしたワルっぽい雰囲気を入れたかったのだろう。Houston自身の声が救っているけど、このプロデューサも失格。一緒に歌ってる女性歌手はニュートラル。女性の声が入った後の伸びが足らないから、プラスではないね。


個人的には、彼氏がとなりで銃で自己の頭をぶち抜いたというMonicaを連れてくるべき。彼女ならHoustonをそのレベルまで連れて行けるだろう。そんな恋愛は、深い傷を負ったMonicaの救いにもなるんだけどな。

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実際問題としては、目をえぐったとしても義眼になるのであって、死ぬ訳ではないから。今も追加のニュースが無いから、自殺願望も減ったのかもしれない。生きる事と歌う事は別だけど、歌手として期待してるのは事実。



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