100%Ginuwine
今風メランコリック
[2003/10/24]

このエロジャケについてはこちらでコメントしたから置いておいて、このタイトルは大当たりです。あの頃から、「ジュースじゃないんだから」と言う前に「やられたー」と思ってました。ジャケがこれじゃなかったらタイトルだけで買ったと思う。最近、処女作と3作目を立て続けに中古屋で見つけて気に入ってたら、どんぴしゃでこの作品も見つけました。音楽に関しては昔からついてますw

ジャケの割にはGinuwineのフルスケールが納められている
なのはコンセンサスかな。2:Little Kidzは多分Missyの声がエフェクトかけて入ってて、3:What's So Different?はTimのキメ「aha]から始まるCoolな曲です。恐竜の声?もイイ味だしてる。

"100%バックアップ"の方がいいんじゃねーか
と思わない事も無いのだが、カッコイイから文句無いです。特にTimの「アハ」は。文字で書くとアホに見えるが、実際の声はいつも決まってる。Missyの方は幼い頃からのDeepさから生まれた色気が奥底にあるけれど、Timの方は下積み時代を絶対見せないCoolさがあって、なんか好きなんだよネ。Ginuwine自身は、ビートに載りやすい軽めな声を操って、そんな彼らの作った曲に重ねてる。Ginuwineのリズム感の良さはナイスだと思う。声のリズム感はUsherの方が上だとは思うけど、Ginuwineもかなり凄いんじゃないかな。

4:So AnxiousはGinuwineの魅力100%なんだよネ。これがあるからこそのGinuwineだと思う。ナイーブな男の子でも気に入る何かがあって、クラブに行く人の幅を増やしてくれるのは間違い無い。両者の魅力が程よく混ざり合ってる 5:None of Ur Friends Businessはナイス。なんかこの曲はかなり子供っぽい表情を見せてる。Ginuwineなりにファットに歌う地点から、この表情を出しているのは誉めるポイントだと思う。「友達なんてほっといて、俺とイイトコに行こうよ」の言葉に説得力を持たせていて、参考にしていいと思うっす。

「AH-う!! めっちゃ行きたい」
日本語にするとこんな感じかな。え、何処だって?それはR KellyのVibeと一緒です。意味を重ねる。それは和歌での掛詞です。だからR&Bの正反対とも思える古文の時間であってもちゃんと起きてましょう。R&B-Lifeに必須です(オイオイw ということで、Ginuwie。ケナスだけじゃ勿体無いアーティストなのは確かです。6:Wait A Minuteも後ろで説得してる早口がナイス。流れ的にちょうどイイ感じのタイプの曲です。

7:I knowはで出しから分かる通りのメランコリックで文句無し。8:Do You RemeberはTim達の曲の割には音数が少なくて、歌手Ginuwineの1人舞台です。個人的にはかなり聴かせると思う。 10:Final Warningはfeat AALIYAHでなんかAre you that somebodyに近いバックトラックな気がするや。 12:Two Sides to a Storyも暗めの曲で彼自身も歌いやすそう。

16:She's Out of My Lifeで終わるアルバムのコンセプトは大好きなのだが、この曲がなぁ、、、曲の最初(00:30)で本人は泣いてるつもりだろうが、この「ぁは」喘ぎ声と区別がつかない。鼻をすすってるのは分かるんだが・・・そりゃこの曲をもっとちゃんと歌えたら、このジャケにはならないでしょう。曲に込められた悲しみが少なくて、曲的にはその先の明るさを見せようとしてるのが余計に失敗だと思ってしまう・・・ ここら辺が自身の弱い点ってGinuwineは気づいているのかな? そしたらもう一段階伸びると思う。

ということで、最後の締め以外はホントに傑作。100%Ginuwineだけの事はある作品。今風のメランコリックが詰まっていると思う。やっぱり、一番のお勧めはNone of Ur Friends Businessかな。この声の表情をそのままジャケにすれば、もっと売れるアルバムになったと思うよ。


もしこの先、彼がジャケ顔も最高なアルバムを作るのなら、もちろんソッコウで買います。ジャケとしては処女作が一番いんだよネ。あのポーズの時にいったいどんな表情をしてるのか? それはこの距離ではハッキリとは見えない。表情だけを大きく映し出す事に耐えれる核があるのか、それが分からない。ただ、簡単にできる話では無いと思う。そりゃ誰もがこのレベルを出せるならびびるよ。今年発売の新作、ストレートさを訴えかける髪型はナイスだが、全体的には惹かれないジャケだった。うーん、、、買おうかどうか迷ってます。World is So Coldを突き詰めたアルバムをぜひぜひ待ってます。


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