Beyonce
"dengerously in Love"
私だって、人知れずとも傷ついてきた
[2003/07/13]

絶対にこのアルバムは買わないつもりだったのですが、、、、一回ぐらい試聴するかぁ、と聴いてみたら、かなり良かった。しょっぱなの1:Crazy in Loveからガンガンくる。確かに超一線にいるアーティストだけのことはある。けど、それ位なら想像範囲内でした。鼻っぷしの強さはキライだったが、やっぱり才能はあったから。 と思って斜に構えて聴いてたのですが5:Be With Youで「?!?!」

おいおい、かなり素の部分から声が生まれてるじゃん、、、
2作目であっという間にスターダムに駆け上ったと思ったら、メンバーを入れ替えて3作目。やっと落ちついたと思ったら、それぞれのソロ活動開始。Dru Hillのように最初がBeyonceだと思いきや新参のミッシェルを持ってくる。 どこまでをBeyonce父ちゃんが決めて、どこからがBeyonceが決定したのかは未だに不明だけど、、、ともかくやる事なす事ツボを抑えてた。そして(やっと)垢抜けたケリーが打って出て、最後にBeyonceと来たもんだ。うん、塵一つの文句も無いです。

そんなレールの上にある作品なのにこれだけ己の感情を出してくるとは思わなかった。この1曲をもってデスチャ・ムーブメントを起こしてる立役者が誰であれ、、、Beyonceには余裕があると断言できる。踊らされてない。あくまでコントロールしてるよ。
続く曲は6:Me, Myself And Iだもんなぁ、、、ついついこの2曲をリピートしてました(店員さん長い時間ごめんなさい それでも「絶対買わねぇ」と思ってたのですが、12:Dangerously in Loveでノックアウト。
この曲、信じられないレベルです。

そもそもこのアルバムタイトルを見た時から「相変わらずBeyonceはいきがってるなぁ」と思ってたのですが、まさかここまでDeepに歌いこんでるとは思わなかった。だってさ、16歳?ぐらいから、アイドルとしても第一線だよ。ここまでの経験を潜り抜けてるとは思いもしなかった。


相変わらず人くったポーズのジャケットなんだよなぁ
なのにアルバムタイトル曲はこのレベルかい。すみません、ちょこっとだけ惚れました。途中からI Love You I Love Youって呻き声でねじりこんでるもん、、、最後もガンガンくる。そんな意味では若くしてデビューした女性アーティストの方が将来が想像できないのかも。男性アーティストの方は「だいたい潰れる」って言えるのになぁ、、、ここら辺の展開の意外さに、なんか不思議と女性特有の強さを感じる。何よりもこの曲はBeyonceの辛さに満ちてるから。


きっと、この男はここまでBeyonceに愛されてるって分からなかっただろう
受け持ってるペルソナが強すぎて、側にいる男すらも目がくらむんじゃないかな。だからBeyonceは今のペルソナを引き受けている限り、ずっとこんな失敗の繰り返しなのだろう。それは言葉にできなくても心の奥で感じるんじゃないかな。だからここまで歌いこんでるんじゃないかな。そうじゃなかったら、もうちょっと彼氏が話題になってるよ。

13:Beyonce Interludeと名づけるのは歳かな。けどなかなかイイ曲。12曲目から一つの流れになってるネ。9:Speechlessもかなりナイスです。呻き声をちゃんと曲にしてる。大したもんです。ルーサーとのデュエットは個人的には「器用だなぁビヨンセ」ってくらいかな。組み合わせは意外だけど、いつものペルソナを抑えこんでるだけの気もする。新たな魅力が見えている訳ではない。そうそう個人的には15:What's It Gonna Beが気に入って日本語盤を買いました。



ということで、バカ売れしてるアルバムですが、Sisqoの処女作のような手触り。このアルバムならバカ売れしても日本のR&Bは悪くならない。逆にもう1歩進むんじゃないかな。Crazy in Loveが最高!って思う人も聴きこめば、ここら辺のDeepな曲群にくると思う。個人的にもBeyonceの器が見えた作品。真のアーティストは、光が生む影を背負って行ける。そし、てそれを適切な形でアルバムに納めれる。そんな意味ではBeyonceの矜持が見えると思う。本作を超えるものを作るのは結構しんどいと思う。それ位の作品です。


ということで、相変わらずのレビューですが、いつもこんなんかも。
鼻っぷしが強い女性に押しきられるのは人生の中で一番イヤなのだが、ここまで作品ならしょうがないぞ。

けど、この作品はもう一つポイントあると思う。
タイトルは「dangerously in Love」なのに、曲の方は「dangerously in Love2」なんだよネ、、、、なんでも昔作ったけど、デスチャに合わなかったら、手を入れてこちらに収録した経緯らしいのだが。アルバムタイトルに「2」をつけれないのは分かる。なら、曲も「2」をつけなければイイのにネ。こんな時は頭の中で要注意マークです。

で、個人的な結論としては、「Beyonceのいじらしさ」かな。
こんだけ歌いこんでるのは、2度目も同じ失敗の形だったからかい、Beyonce?


そうそうCD屋さんではデスチャDVDも流してました。妹ソランジュを見てると、大きな瞳がトローンとたれてるのはイイかも、、、と思っちまった。ミッシェルはホント知的タイプというか、ローリン・ヒルっぽい雰囲気というか、確かにこれなら上手くやってけるかもネ。ケリーは垢抜けてててやっぱりちょいショックでした。


ということで、デスチャの3枚目を聴いてます。今までちゃんとは聴いてなかったからなぁ。Dangerously in loveは殆ど同じじゃねーか。うーん、ビヨンセの矜持というよりも意地だね、これは。二つの恋愛が同じ形で終わったからだと思ったけど、これだけ手を入れてないなら違うか。聴きこむと12曲目からは随分と素直な曲が並んでいるのに、改めてびっくりしてます。なんかエロ一色だった頃のR Kellyを思い出したなぁ、、、思ってた以上に素晴らしい人かもネ PVみてると全然思わないのだがw そのうちA.C.にまとめてUPします


重なるSpeechless
[2004/04/11]

言っちゃ悪いが、"Dangerously in Love"というタイトルはやりすぎだと思う。「どうしても聴いて欲しい歌がある。けど、前回のアルバムに収録した時は誰にも見向きもされなかった。だからもう1度収録したい」というのは至極まっとうな感情だと思う。けど、普通はアルバムの最後にひっそりと入れると思う。間違っても次回作のタイトルにはしないよ。けどBeyonceはするんだよね。彼女らしいと思うけど。 歌を変えていたらまだ妥当なのだけど、全く一緒ジャン。そしたら、やっぱりdangerously in loveだけ追っかけても駄目なんだよ。

「dangerously in love聴いたよ。また収録したんだね」って言っても、それがどれだけクリアーでも、これじゃあ「ちっぽけな男ね」って言われる事間違い無しです。最後にひっそり収録されてば、この台詞でOKだと思う。けど、ここまで向こうが押してきたら、聴き込むのは当然な話であって、当然をクリアしても次の進展は無いから。この1年、本作を再びR&B-Timeで聴きこんでました。聴き込む時に目的意識を持ちすぎても駄目だけど、何も考えてなくても駄目。ここら辺の微妙さが難しいんだけど。


その結論として、P2S2R&BとしてはSpeechlessを押します。何故かって、一番引っ張られたから。この曲、歌詞としてはイイ面を歌ってる。ちょっとテイクダウンした雰囲気から始まる曲なのも異色です。しょっぱなのBabyは確かにイイ面が出てる。Beyonceらしい灰汁が抜けていて、ちょっと可愛いと思ってしまう位かも。Beyonceに可愛いだなんてデスチャの一作目以来かな(笑 最初のサビの間では(2:21)Fuu~って入れてくれるしネ。ホントはここまで色気を出しすぎるのでなく、一旦抑えて、それでもこぼれてくる方がいいのだけど。まだそのレベルはBeyonceには出来ないと思う。って、それは25歳過ぎてから身につければいいと思うけどね。

曲の最後の最後、5:17付近からなんか変わるんだよね。最後はspeechlessで締めるけど、この言葉が凄く重い。去年は「呻き声をちゃんと曲にしてる」って書いたけど、やっぱりネガティブ。これは絶対にイイ面じゃない。曲の全てをイイ面で通したら、chantayのBodyのレベルになるよ。この曲の最後はこちらのI can't tell you whyと同じフェーズだと思う。

Dangerously in Loveは歌詞の通り危険な面を歌ってる。本人も明確にライン越えした事が分かったのだろう。
「これ以上好きになったら、別れた時に激しく落ち込む」っていうラインを超えた事を。

けど、Beyonce、このSpeechlessの時点でラインを超えてるんじゃないかな。
あぁあ、もう言葉なんていらない(うーん書いてみると三流エロ小説みたいだ)」と
尋ねる事ができない」の二つのSpeechlessが重なった時点で

Dangerously in Loveを歌わなくちゃイケナイ時点で、終わりの予感も感じてると思う。そして、あそこまでDangerouslyと歌い込む時点で終わる事が確定している気がする。それはコンセンサスになるのかな。けど、個人的には二つのSpeechlessが重なった時点で終わることまで決まってると思う。言わなくても相手は気づいてくれるなんて、そんなこと有り得ねーよって思うもん。特に相手が若い男ならさ。けど、若いうちは二つのSpeechlessが重なるような恋愛じゃないと燃えないのも事実なんだよネ。そんな意味では人間って難しい生き物だなぁ、、、

SpeechlessとDangerously in Loveの間は一直線だと思うけど、実は他にも道があるのかもしれない。けど、それは男だからこれ以上突き詰めれないです。Beyonceは突き詰めてくれているのかな?と思うけど、ここまでDangerously in Loveを歌い込んでる時点で、彼女の頭の中では未だにラインを超えた時の情景がリフレインしてるんだろう。

それとも本当に欲しかったのは、そのラインを超える自分自身かい?
と思う時もある。その瞬間に彼女は自由と、そして人生に対する決定権を握った感触があったと思うから。そんな意味では早々と結婚した妹のソランジュも同じな気がする。親父がコントロールしようとしすぎるからだよ・・・と思うが、親子関係にはそんな面もあるのはしゃーないよ。好きと言う感情だけだったら、アルバムタイトルを同じにしないでひっそり収録すると思う今日この頃。

去年は「人知れずとも傷ついてきた」を伝えたがってるアルバムだと思ったけど、アイドルとして超一線でも、「この人生はこの足で歩いてる」を一番伝えたいのかもネ。そんな気がした。


ということで、書いてみたら最後の最後までハチャメチャになった。ごめんなさい。
最近はBeyonce interludeをなんか聴きこんでます。
アルバム点数はこちら

HOME