AALIYAH
"One In a Million"
あの時に、これを選択した彼女は凄いと思う
[2001/09/13]

AALIYAHの処女作は、Back and FroceのようなHip-Hopテイストと、Isleyのカバーのようなオールドテイストの二つの性格がつまって、どちらでも主張できる好アルバムだった。そんな子供も大人も楽しめる?入口の幅の広いアルバムだったのに較べ、2ndはムツカシかった。さまざまなプロデューサーを引っ張って来て、1stの二番煎じとかの曲もあったけど、数曲ヘンテコな曲があったから。
自分が初めて聴いた時は、「キチキチ・ビート」という言葉が使われ始めた頃だった。このアルバムがその幕開けというのは知識として持っていたけど、純粋に「これはなぁ、、」と思ってた。やっぱりそれまでの自分が馴染んできたモノと隔絶してたから。

他プロデューサーによる分かり易い曲や、Tim&Missy自身による分かり易い曲が増えるにつれて、だんだん馴染んできたけど、それでもこのアルバムの収録曲は分かりにくかった。だから「たまに取り出し、アタック、轟沈」を繰り返して来た。やっと分り始めたと思った時には5年のインターバルを挟んで3作目が発売されようとしてた。

あの頃やっぱり雑誌のレビューも混乱していたように見える。だからこそ、あの時にこれを選択した彼女は凄いと思う。歌手としてのAALIYAHは高音部が綺麗だった。同じ恐ろしき10代といわれたMonicaやBrandyと比べても高音はナイス。けど、やっぱり自分も歌手の能力としては1段下だと思う。けど、自身が何をすべきか、何を選ぶべきかを1番考えていたのはAALIYAHだと思う。

実際の試合が始る前に、勝負は始っているとみなすタイプ
絶対、負けない喧嘩はしないだろうなぁ、、って思う。「巌流島にわざと遅れる武蔵」状態です。だからもちろん逃げる訳じゃなくてね。「愚かな事はしない。けどポイントを掴まえて勝負をかける」かな。巻き込まれるんじゃなくて、常に選択の積み重ねで作り上げていく感覚。男は当然と思うが、女性のこおいうCoolさは苦手だぞw

そんな彼女の志向性は1stのアルバム・タイトルにモロに出てた。けど、あれには「掛け声倒れ」という感覚も受けてた。何をしたいか分る。彼女自身も何をしなくてはならないか分ってる。けど、その選択肢がまだ無い事に対するもどかしさを感じた。って今から振り返ると色々言えるなぁ。すみません、ホントはただ「素直じゃねぇ-女だなぁ」と思ってました、ハイw


このアルバムは色んなプロデューサーが提供しているけど、メインはTim&Missyでしょう。だってアルバムがいきなりMissyの声で始るもんなぁ。やっぱりそれは彼女の意志の結果だと思うから。実際、今聴いても、最初の三曲で「お腹いっぱい」になる。馴染むと病みつきになる音なんだけどね。だから頑張って何度も聴いて下さい。
気楽に言うと、Isleyのカバーをもう一度6曲目でやってるけど、1stの方が上だと思う。10曲目とかで低音に挑戦してるのが印象的。やるべき事をやっているという印象。特に9曲目はMonicaに歌って欲しい曲w 確かにAALIYAHらしい色気はあるのだけど。12曲目が1番分かり易い気もする。とまあ、こんな所。
じゃあ、Tim&Missyの曲だけど、単純に何度も聴けば馴染んで良さが分かるのかなぁ、、まあ、13曲目から15曲目の方が前半よりも分かり易いと思う。前半部のようなパンチ力は無いけど、その分ぶっとんでない。13曲目は明るいし、15曲目はつんのめりが味わえるしね。だから、後半から聴いたらいいかもよ。

実際、最初馴染まないのは、美メロの感覚が異なるからかなァ、、と最近思う。わざと、気持ちいい音、気持ちいい繋がりを避けて、メロディーを構築している。個々を見ると、やっぱり逸脱してる。けど全体としては形になってるんだよなぁ。主旋律から作って、細部の装飾を施すような流れじゃない。それなら最初のメロディーラインはどれだけ細部の装飾を施しても、背骨のようにはっきりする。レントゲンで一発でしょう。

けどTim&Missyは正反対なんだよなぁ。細部から作ったのなんて、幼稚園児の絵みたいに、全体としてチグハグになるもんだけど、実はしっかりしてるんだよなぁ。だから脅威的。一体、どんな順序なの? 「普通のStepで作った後に、背骨を溶かす劇薬があるとか?」「細部から作っても、全体を統御する別の視点があるのか?」「真ん中があって、そっから両側に伸ばしてるのか?」ホント謎。

けどTry Againは誰でも分る名曲。うーん、こいつらは、、と思うぞ。一度Missyに聴きたいなぁ。多分、メロディーラインを一つの楽器が担う訳じゃないのだろう。一つの楽器音に注目すると樹海に迷いこむ。ピアノかギターかドラムが主旋律ってのが、よっぽど分かり易いのにね。自身をドラム人間というTimの事だから、ドラムで作りながら、一つ一つを他の楽器に置き換えているのかなぁ・・・と、未だ、分ってないです。けど曲にはやっと馴染んできた。

実際、1番好きなのは2:Hot Like Fire。そしたら、「Missy寄りですね」と最近R&Bを貸してる友達に突っ込まれた。「私は3曲目だからTim寄りです」ってもちろんその分類通りだと思う。もうちょっと彼と意見交換する予定です。


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