Earth Wind & Fire | ||||
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[2006/04] ジャケットのモチーフにも現れるように、「黒人としての意識」から「普遍的な愛」や「ピラミッド」といった広がりを見せる志向性をもつグループ。ポップスの歴史でも語られる事があるように、黒人音楽の枠を超えて何度も大ヒットした。 どんな歌手やグループでも、UPからMiddle-Slowって色んな曲を歌っているけど、得意分野って必ずある。EW&Fは間違いなく明るいUPです。80年代以降のUPはMCハマーに代表されるようなダンスミュージックが主流だし、90年代以降のUPはHip-Hop系の曲が多い。だからこそ、Soulの黄金期70'Sの輝きをダイレクトにUPとして表現した彼らの曲は、今日になってもドラマやCMで使われる事が多い。 2005年に発売された新作が右のILLUMINATIONです。現在の有名歌手が何名も参加してる豪華な作品になってます。特に最初のLovely Peopleの出来が最高。掴みも最高。黄金時代の彼らを彷彿とする内容になっています。だから、今回のMy Bestでも1曲目にもってきました。やっぱりこのノリは最高です。2:Septemberは彼らの曲の中で一番有名だと思う。どんなUPのコンピ集にも収録されていると思うほど。この曲を取り上げず黒人音楽のUPは語れない。ドラマ 『続・平成夫婦茶碗』主題歌 らしい(ドラマは知らないが・・・) 3:Love Togetherも同じテンションが持続してます。4:Boogie Wonderlandも代表曲の一つ。女性ヴォーカルの使い方が上手い。今でも十分通用するノリの曲になってる。いつもよりも早いテンポが心地よい。5:Let's Grooveも有名曲。ここら辺は誰もが認める超有名曲ですね。6:The OneはILLUMINATIONからチョイス。それまでも曲に比べると、年齢に見合った深みが音と声にあるのがポイント。 8曲目からミドル主流になります。色んな歌手のUPを集めてきても良かったのだけど、あくまで一つのグループに焦点を当てた方が聴き込む時の深みが出ると思ったから。8:Where Do We Gonna From Hereは「僕らここから何処にいくのだろう」というタイトル通りの声の表情をしている。けど、テンポがミドルで暗い感覚は無い。こういう手触りがEW&Fのミドルだと思う。これもPromiseからチョイス。 9:Hold Meは逆に明るいフェーズ。けど、UPテンポじゃなくて、曲の雰囲気はしっとりしてる。その落ち着きが好きだから、この場所に選びました。一緒にいて楽しめる関係は凄く大切だが、昼にはしゃいだ後の夜の雰囲気も同じくらいに大切だと思う。この曲はそんな雰囲気を伝えているのがいい。本曲もPromiseから。 10:Pure Goldは元々はILLUMINAITONの2曲目にあった。年齢相応の落ち着きがあって、サビの部分とかは明るいのだけど、70年代の曲とは手触りが違う。こういう違いが歳をとる事だと思ってる。11:Pass You Byは最初のギターソロが重さを伝えてる。けど、曲自体は明るくなっていく。ファルセットの多い声もいい。明るいミドルが得意なサディークが作っただけあって、天気のいい日の午後に散歩する時に似合う。これもILLUMINATIONから。12:Fantasyは曲が一気に明るくなる。間違いなく若い頃の代表作の一つ。ここから再びUP主流に変わります。UPで全部まとめるよりも、一度ミドルに行った方がアルバムに飽きがこなくていいと思う。 13:Net's Grooveも僕の持ってるBESTからチョイス。曲のテンポは速くはないけど、サビでのコーラスが非常にキャッチー。本人は意外としっとり歌ってるのも面白い。14:Getawayも有名曲です。Getawayというタイトルが似合う時代があったんだよね。声よりもバックの音を重視した構成が面白い。その後のリズムトラックにも影響を与えた曲です。 15:This is How I Feelはラップから入る点からも分る通りILLUMINAITONからチョイス。ラッパー連れて来ている曲があるのは現代の常識だね。いい味だしてます。サビでの押し気のある女性ヴォーカルもナイス。曲のテンポは速くは無いけど、曲の作りバランスかな。リピートで聞いた時に1曲目に繋がるように選んでみました。 |