Curtis Mayfield | ||||||
硬質の優しさが貫く | ||||||
[2004/11][2015/03] 『硬質の優しさが貫く』と言われると、真っ先に思い浮かぶのが「ハードボイルドな男」。けど、Curtisは違う。一番の相違点は声。ワイルドで太い声の真逆で、中性的なファルセット。だからステレオタイプな「硬質の優しさ」に落ち込むのを回避している。無駄を削りに削った曲は怖さを感じさせるほどに硬質だけれど、impressions時代から磨いてきた彼の歌声が優しさを伝えてる。対象に対する視線はあくまで距離を保ってるんだけどね。 距離の固定された視線が生み出すストーリ 今まで僕が聴きこんできた、Marvin Gaye, Stevie Wonder, Donny Hathawayは距離が可変。曲によって感情のブレ幅が大きく変わる。曲を作りながら、曲を歌いながら、泣いてたり、落ち込んでいたりする情景が浮かんでくる。けど、Curtisは感情がブレなくて、あくまでも一定。いつも同じ場所で、同じ表情で曲を作っているように思える。伝記を読んでもそう。Marvin Gayeとかと違って、家族に対する記述が殆ど無い。確か、離婚しているハズだけど、その部分の記述があまりにあっさりでびっくりした。 こういうCurtis Mayfieldの常に同じ態度は無慈悲に映る事もあると思う。けど、それが、変わらない現実の厳しさを踏まえているからだと気づいた。恋愛にしろ社会にしろ、この世には様々な問題が満ち溢れているけれど、 その様々な事象を等価に見つめるこそが優しさなのだ ミニマムに見れば彼の中性的なファルセットが優しさを担っている。けど、彼の優しさにはもう1歩深みがある。もし彼の声がもっとワイルドだったら、この削り込んだ音を選ばなかっただろう。なんか最近そんな気がしてる。彼のバランス感覚に対する絶対的な信頼感とでも言えばいいかな。「ハードな音」と聞いて真っ先に浮かぶのはエレキが鳴りまくりのロックだけど、幼い頃からそれがどうしても嫌いだった。「もし本当に吼えたいのなら声だけにしろよ」って思うから。声でだけで吼えれば、最終的には自己の無力感に包まれると思う。その先をみせてくれる曲が、本当の若者の聴くべき曲だと思うから。本当の反抗は孤独だと思う。なかなかアルバムの売れなかった70'sのCurtisのように。。だから、若い頃に彼のギターが溢れるミドルを選んだ子供は羨ましいです。自分が二十歳の頃は、彼の硬質さが完全に無理でした。いつかはちゃんと浸りたい世界であったけど、そこまでの道の長さにいつも凹んでた。何が一番違うって、 相手との接触面をどんどん硬質にして行く その志向性 自分が一番親和性のあるMarvinの志向性=「彼は己の核しか見て無い」 僕らに写る部分は曲によって柔らかかったり、ドロドロしてたりしてる。まるで、溶岩で荒れてたりお花畑があったりする裾野をもつ山を見ているようで。 Curtisはその正反対。最初に眼に映るのが360度の均質な硬さ。金属の筒みたいな感覚で、どこにも入口が無いように見える。やっとやっとで中に入ってみれば、そこにCurtisらしい柔らかさがあるのが分ってきた。けど、ここまでくるのはホントにしんどかったです。 音と声と視線の3つのバランスによって、Curtisの音楽は作られていて、そのどれか一つも欠けることが出来ない。 全てを等価に接し、問題提起し、答えを探すCurtisがいる。そんな音楽。 「同胞達へ」という言葉がこれだけ似合うSoulシンガーは彼以外にいない |
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Curtisのアルバムを買うと、それぞれの批評家のコメントがかなり楽しい。「冒頭から私的な話で恐縮ですが、僕が始めて買ったカーティス・メイフィールドのアルバムは他でもないこのSometing
to Believe inでした」で始まる高橋氏のコメントはかなり良かった。特に哲章氏の「自分でもなぜだか不思議なのだが、Back to The Worldを、いつどこで買ったのかハッキリと記憶してる。《中略》こちらは、中古盤あさりを覚えたばかりのナマイキな十代の少年で、当時のわずかな小遣いでも十分買える値段だったことだけは間違いない」 だから、本サイトとしても経緯を辿りながら書こうと思う。 Soulコンプレックス 逆サイドで同じくらいの問題児だった自分は、余計にショックだったなぁ。そんな意味で、あの頃、確実に自分はSoulコンプレックスだった。けど今から思うと、もし彼と友達じゃなかったら、きっと自分が気に入った度合いで十分に満足してたと思う。今でも、あの頃の情景が浮かんでくるぐらいには聴き込んでいたから。けど、やっぱりそれは小さい意味しか生めない。そんな意味でも、あの頃の友達には感謝してる。結局、Soulコンプレックスが無くなったのは、Innervisionsを聴いてからかな
1:Love Me, Love Me Nowから入っていける。これまでのCurtisの硬質なフォーマットで初めて恋愛について歌っているからだね。2:Never Let Me Goはホントにオーソドックスな恋愛曲。「なーんだ、ちゃんと探せばCurtisもこういう曲を歌っているんじゃん」って感じてた(笑 3:Tripping Outもミドルの良作。アルバム全体として重さが無いから、誰でもすんなり入っていけると思う。 4:Peaple Never Give Upもそう。タイトルは重いが、曲は凄く明るくて聴きやすい。今の地点から見ると、結構impressions時代に近い気がする。6:It's Alrightは特にそう。タイトル曲の6:Something to Belive Inはこのサビが凄く印象的で。やっぱりタイトル曲を聴きこめないアルバムを本気で好きとは言えないから。8:Never Stop Loving Meもそう。出だしのYeahhが決まってる。タイトル曲も含めて全部聴ける。そしてその良さが分る。本気で好きって言える。 やっともう1歩踏み込める時がきた そう感じて、R&B-Timeに移って聴き込んでた。その時に、一番焦点が合ったのが1:Love Me, Love Me Nowです。そりゃねぇ、他の曲はこれまでのCurtisとは違うから、自分でも聴きこめた訳だから。この曲の向こうにCurtisの核が見えたと思ったのは新幹線の中だった。ふっと、「ああ硬質の優しさが貫いてるんだ」って感じた。その瞬間に「これでSoulオジサマ達にも振り向いてもらえる」と結構嬉しかった。やっぱり目標は同年代的に若い時に聴き込んでいた人達が納得できるモノだから オレッチは結構調子に乗りやすいタイプなんだよね、、、、それは痛感してるんだが。今から見るとアホ書いてるなぁと思う。 この「山ごもりしてました」ってのが、駄目さ加減を端的に示してる。。
次に聴き込んでたのはSuper Flyです。これについては、こちらを直接載せた方がいいかな Curtisの十八番ともいえるプッシャーマンのストーリだが、やはりこのSuper Flyの6:Eddie You Should Know BetterがMAXだろう。こんなどうしようもない男と同じにしないで欲しいと思っても、やっぱり自分は同じだけのどうしようもない男だ。そういう事実は名曲を聴きこんでやっと受け入れる事ができる。8:Thinkも同じだけ訴えかけてくる。この曲がEddie You Should Know Betterに続く曲かな。ずっと探してた自分にとっての一番の曲は、どうしようもなくEddie You Shuld Know Betterだった。 |
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Curtisへの道はSuper Flyからも続きます。それは、やっぱりあの曲が同性に対する曲だから。それだと、なんか不完全燃焼だし、それに未だに他のアルバムは聴きこめてない。だから道を変えて、あまり注目されて無いアルバムを聴こうと思った。 硬質の優しさを横に置けばいいアルバムだと思います。6:Soul Musicとか特にそう。声でCurtisって分るけど、誰かがカバーしたら、誰も元歌がCurtisって気づかないと思うや。シャキシャキ・ファンキーベイベイってなサビだもんなぁ。それがSoul Musicか。Curtisにこう言われると、同意する前に一瞬唖然としてしまったが。 二作目のvoodooがtheres no place like America todayと対比される事もあるD' Angeloだけど、こういうアルバムも作れる幅の広さは絶対に必要だと思う。そんな意味でも聴く価値はかなりあります。
3:When We're Aloneもタイトルは重いが、曲は凄く親しみやすい。Curtisの優しさが全開になってる。そんな意味では、「距離の固定された視線」ってのは違うかも。有名作品はそうだけど、ここら辺の作品は相手の側に行ってるから。 一番なのは絶対に4:Never Say You Can't Surviveです。他の恋愛曲と何が違うって音の硬さ。その点で、この曲は後半部分のサビの盛り上がりが凄くいい。0:52からのバックの音が純度を上げてるしね。詞も本当の意味で女性の側に行ってる曲だから。だから、男はEddie You Shuld Know Betterで、女はNever Say Can't Surviveだと思った。
「調子に乗りやすい」ってのは「お茶目なだけなんだが、、、」と思ってる。それが通用するのは恋愛が上手く行ってる時だけって、何度も痛感してるのにね。。もう一つは「断定しすぎる事」 「同じだけがつんと言われれば納得する」ラインは守ってるから、大丈夫ってのが甘いんだよね。。 例えばMaryJ.もそう。Richardsonまで視野に入れて書いてくれるなら、その人の見方を全面的に信じるんだよね。そりゃそうだ。MaryJ.は根本的には同性に向けて歌ってるアーティストなのだから。男がしゃしゃり出る世界じゃない。けど、そこまで書いてくれる人がいないから、勝手に書いてる。それはよく分っているんだが。。 で、女性に対するCurtisの曲はガツンと歌ってる。そんなAngieのMad Issue。 あの曲はthe Makings of Youがあってこそ、生まれたから。それがこのCurtisに納められているのは買った当初から分ってた。けど、なぜAngieがこの曲を選んだのか、ずっと分らなかった。この曲が無かったら、Angieはあの泥沼を潜り抜けられなかったのは感じてても。 結局さ、同じだけのモノを持ってこないと、真の意味での対話は出来ない。だから、「自分はNever Say Can't Surviveを女性に勧める」って言えるようになったら、すぐにこのアルバムを聴き込んでました。買った当初はこのジャケのファンキーなアングルに惚れてたんだよね。かなりカッコいいと思います。こういうカッコよさのジャケってなかなか最近見かけないから。 他の作品を聴き込んで、改めてCurtisを聴くと昔以上に良く見えてくる。impressionsは啓志氏の選曲したsoul classicsしか持って無ませんが、それと比べて確かにソロで打って出ただけの作品です。1:If There's A Hell Below We're All Gonna Doからそう。2:The Other side of Townもそう。impressionsにいた頃は、どれだけ社会的な事を歌っていても、曲はあくまでLove&Peaceだったから。こんなワイルドさは表現できなかったのだろう。 3:The Making of Youも広がりを感じさせる幕開けで、とことん恋愛を歌ってる。改めて聴くと、こちらの方が凄い。Never Say Can't Surviveは子供にも届く曲なんだよね。この6:Miss Black Americaでの女の子はダーリンって言ってるんだから、Curtisの娘なのかな。あの歌は彼女に向けて歌ってるとも思えるから。けど、the Makings of Youはあくまで成人女性に対する曲だから。 4:We the people who are darker than blueはタイトルから凄い。それを重い音で歌ってる。we're a winnerとかの音使いとは違う。ここら辺の曲がSoloになってもやりたかった点なんだろう。5:Move on UPはギターカッティングがかなりカッコいいUPです。この後のソロ作に比べて、社会意識が少ないから純粋に誰でも楽しめると思います。そんな意味ではSomething to Belive Inと同じ位に入口としていいかもね。 そりゃBack to the Worldは文句無いし、Super FlyのLittle Child Runnin' Wildもファンク度数が高い。処女作の曲は全体的にワイルドだしさ。けど何故か、このギターに惹かれる。このタイトルも凄く好き。どれだけ音楽を聴き込んでも、やっぱり自分の中にはDarknessがある。I'm blind, and I can't see - Right On For The Darkness。だからこれだけ惹かれているのだろう。このアルバムを買った後から、ふっと口ずさんでいて、気づいたらこの曲ってのが良くあった。 自分の一番の問題点=それは「問題点は分ってる」って言う事。それは奥底で気づいていても、絶対に口にはしない。『問題点が分ってる』って言うのが問題点ってのは分ってるなんて、かなり末期的な自己言及。最大でも、「自分の問題点を見つけようとしている」って言うべきであって、それ以上はAll OUTなんだよね。 けど、現実はなかなかちゃんとできない。だから僕はこの曲を何度も何度も口ずさむのだろう。 この曲は結構重いから、続く4:Future Songは明るい曲。2:Futre Shockとは矛盾しないの、、、と思ってたけど、よくよく解説を読むと、1,2,3がLPのA面で、残りがB面なのか。B面最後のFuter Songを4番目に持ってきたのはちゃんと本人の意志なのかな? 曲の収録順序は結構大事だから。What's Going Onに比べて、ずっとこのアルバムの捉え所の無さが謎だったけど、A面、B面というのを意識すれば十分に納得できた。 |
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1:new world orderから若い頃の押し気がない。硬質の優しさも無い。けど、歳相応の魅力に満ちている。滑り込むほどの優しさとでも言えばいいのかな。ロンは当然だけど、O'jaysの方々も、「俺はまだ老人じゃねぇー」と言ってるからなぁ。そんな意味では、己の老いを受け入れようとしているに、一番先を示すルバムになってると思う。 2:ms.marthaはOrganized Noizeの曲。ジャケと正反対の曲で、あの頃も結構好きだった。ただ昔のCurtisのUPと比べると、もうちょっと音を絞っても良かったのかも。3:back to liveng againも1と同じく本人の曲だけど、ホント丸くなってるね。 本作の中で一番、昔のCurtisに近いと感じるのが、4:no one knows about a good thingです。Daryl Simonnsはいい仕事をしてる。硬質さは無いが、テーマの取り上げ方が同じだから。歌詞を丹念に見て何度も素直に聴いてれば、96年当時に、この曲がアルバムの重心って分ったのかな。そしたらSoulコンプレックスを抱く事も無かったし、2003には十分に間に合った。けど、それはやっぱり自分に有りえなかったし、いつだってアホだった。タイトル通りだよ。この曲が一番くる。 5:just a little bit of loveは本人が作ったミドル。途中のRAPが予想以上にいい味だしてる。昔のような硬質さはないけど、90'sのCurtisが作りそうなミドルだ。6:We Peaple who are darker than blueは処女作の曲を再録したんだね。そんな意味では昔のCurtisにダイレクトに結びついてる。再び収録しただけの重さがあって、Curtisの社会意識が見える曲。もちろんタイトルのblueとdarkerの意味は70'sと90'sで全く違うはず。それを伝えたくて再録したのだろうけど、その違いはまだちゃんと分ってないです。。 7:i believe in youは6:を受けての曲。Curtisのデュエット曲はまだ聴いた事がないけれど、そこそこのレベル。ちょっと女性の方がテクニックに走ってるかな。8:here but i'm goneは音が昔のレベルに戻ってる。ただ、Organized Noizeは音数が多すぎるなぁ、、、、ここら辺を削り込めば、本作もIsleyのEternalまで行っていたかもね。だから凄く残念です。9:it was love that we neededはよくよく見たら、79年の曲。これって、声も79年なのかな?歌ってるのは90年代の気がするけど、どうでしょう? 10:the god dang songはNarada Michaelの曲。なかなかの曲ですが、Organaized noizeに比べると楽なフェーズを任せられていると思っちゃう。。 11:the girl find stays on my mindはあの頃から好きだった。とことんSlowだし、バックのピアノは綺麗だから。本作の歌詞カードはサビの部分が太字になってるけど、この曲だけはそれが無い。これって結構大事なポイントなんだけど、あの頃はそんな事全く気にもならなかった。。もしかしたら、この曲が生涯を通して、Curtisの一番の恋愛曲なのかもね。だから太字にしたくなかったのかもね。ふっとそんな気がした。 12:let's not forgetもいい曲です。このアルバムの評価がどうなっているのか、それは分らない。けど、11,12,13の時点で、70年代のアルバムに負けない傑作だと思う。この3曲のみで買っていい。他人が作った曲としては4がMaxだが、本人作はここが重心だと思う。 あれから長い年月が流れないと、言えないことってある Isleyなら、Love's (Still) The Answer だろう。Curtisはこの11,12なのかもね。 13:oh so beautifuは一番若さが見える曲です。若作りしすぎてなくて、凄くカッコいいです。 改めて聴いて、やっとここまで来れたと思う。なんやんかやで、アーティストの人生が見えない限り何も書けないタイプですが、EternalやFor the Loveにあそこまで感銘を受けたのだから、同じだけの傑作の本作にもできたのかも。。それが全く出来なかった19歳だった。 |
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Back to the Worldの茶色はベトナムのイメージなのかな?って思ったけど、本作の濃い緑はどこから来たのだろう??って結構謎。 Curtis本人が決めてたらかなり嬉しいんだけどね。レコード会社の人が適当に決めてたりして、、、だから、このTOPの文字色も濃い緑にしました。 この皮肉に満ちたタイトルを担った曲は流石に無いので、別な方法でアルバムの重心を探さなくちゃいけない。 僕は2:When Seasons Changeだと感じた。その理由が未だに分らなくて、9月からこれを書くのを伸ばしに伸ばしていたのだけど、、、まだちゃんと説明できない。ただ、この極度に重いアルバムの中でも、この曲が一番重いと感じる。この曲には、なんか家の中にある小さい家が見えるんだよなぁ。それがおもちゃの家なのか良く分らないけど、そんな情景だけは浮かんできて、自分でも意味不明で困ってる。 4:Jesusはタイトル通りの曲だから、聴きやすいし日本人だから聴きにくいんだが。5:Blue Monday Peopleには優しさが見える。6:Hard Timesや1:Billy Jackは普通に聴ける。7:Love To the Peapleから聴き込めば、このアルバム全体の重さに慣れることができるんじゃないかな。この曲が一番Curtis全盛期のミドルに連なってるから。 アルバムを聴く時、僕はよく一度全部曲ごとに解体する。重心を担う曲は曲自体も解体する。そして、もう一度再構成する。曲自体は次のアルバムでMAXになる方向性があるから。そういうのを見極めなくちゃいけない。例えば、So In Loveはこのアルバムで始めて出てきた方向性であって、このアルバムの中でその方向性がMAXになった訳じゃない。Billy JackはEddie...をよりCoolにした曲だけど、「突き放した感覚」と言われるのも良く分る。Eddie...には硬質の優しさを感じるけど、Billy Jackには 変わらない-変えれない-変えようとしない生き方に対する諦念があるから。 そんな感じで、このアルバムはCurtisの方向性の殆どがあるけど、その全て重い方向に持って行ってる。 なんていうのかな、色んな色の波があって、それぞれの波のTOPとBottomの場所は波ごとに違う。その海に輪投げで切り出す。それが自分にとってのアルバムだから。曲ベースでなく、あくまでアルバムベースで聴いてるけど、アルバムベースで聴くことは凄く大事だけど、「この曲が次回作のあの曲でもっと深化したんだ」ってのは誰でも感じる所だと思う。 そんな意味での作業は出来たけど、重心の曲をトコトン聴いた結果が出てきてない。だから、まだ良く分ってないです。ただ「2:When Seasons Changeを追いかける」とは言えるようにはなった。Seasonsと言っても、このジャケの通り秋の終わりから冬にかけてだから。解説にも書いてあった通り、食料を求めて並ぶ人の列だろう。必要最低限のものが全然足らない事、seasons changesという単語でを示していて、聴いていてホントに重い。 このアルバムを聴き込めるようになっても、この曲で疲れて、So in Loveでホッとする。そんな感じです。 |
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[後書き] 流石にこれだけ一気に書くと疲れたです。。あの頃は全然駄目だったThere's no place lik America todayですが、毎日聴き込めるようにはなりました。けど、多分、EddieとRight On For The Darknessの2曲CDを作って聴き込むのが先だと思う。伝記も読み始めなくちゃね。Rootsも聴いてるけど、それはまた今度で。哲章さんが誉めてた「ぞっとするほどパラノイアなSweet Exorcist」は確かにジャケから興味深い。けど、在庫無しなんですが(> <) 何度も言ってたように、これで一応の一段落です。O'jaysの若い頃とか、一生伸ばす気もある?JBとか、そろそろ向き合う必要があるけど、音楽聴く時間が無限にも思えた学生時代じゃないからなぁ。Soulを聴き込み始めた時に、Curtisで一段落と決めたから。 もちろんBack Musicは聴き続けるし、ここにも書き続けるけど、ペースは下がると思います。。 毎週、入口のコメントだけだったら怒られちゃうかなw 長い文章、ここまで読んでくださってありがとうございます。 |
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[2015/03] 個人的に書ききったページについては、ミニカウンターをつけてる。このページもそう。このCurtis Mayfieldの内容は10年以上たってもコンスタントに人がきてる。だから、久しぶりに文章を見直して、ちょっとだけ直してました。本当ならば、零から書き直したいのだけど、自分自身の苦手なタイプの歌手について、96年〜04年の8年間かけて、やっと奥底から聴きこめるようになった経緯。 どれだけBlack Musicにコミットしていても、全ての歌手と親和性あるわけじゃない。自分自身と似てない歌手を真に聴き込むのは難しい。けど、人間的な幅を広げるためには、こういう道を辿らないと。Soulの偉人の中では、JBが一番苦手。次がCurtis Mayfieldだったから。そんな意味で、この文章はこのままにしておこうと思っています。20歳を過ぎたら、苦手な歌手と向き合って欲しい、そういうことを伝えたいのなら、零から書き直して、最初から全部掴まえていました、みたいなスマシタ顔で書くのはやっぱり良くない。 |