Carl Thomas
《-0.1,-0.2,-0.3,,,,,》だけれども
[2001/04/11]

去年('00)デビューのアーティストの中でNO1だと思う。スカパーのvibeでも セレクトされてたし。けど自分はそれまでのvibeの曲の採用基準が気に食わなくて、 逆にうがった見方をしていたけど、、、聞いてみればそんなのあっさり吹っ飛びました。


遅咲きには遅咲きの味がある
きっと彼は若い頃はR kellyBrian Mcknightの様に、目の前にしたら息が止まりそうになる雰囲気は持ちえてなかったんだろうな、、、と思ってしまった。 けど、ぶっちゃけた話、若い頃(二十歳前半)にデビューして成功したアーティストは年をとるごとに同年代とのギャップが広がっていくように思える。 こちらは毎日に終われて、たまに振り返ってみれば歳をとった事を痛感させられて、、、成功をねたむ気持ちは無いけれど、本当に今の自分の心情を汲み取ってくれてるとは、 やっぱり思えない、、、となっちゃう。


一つずつは取るに足りない事なのかもしれないけれど、それは毎日確実に積もってく
Thomasはそんな気持ちを歌ってる。 だからこそ、ここに来て、彼こそが1番の代弁者足り得ているのだと思う。
"All Alone by the phone waiting on you to call on a busy weekend"
ガキの様に電話を前にして何時間も待ってはみても、、、 結局、君からかかって来なかった。こんな気持ちになれたことを喜ぶのか、 そんな自分を卑下するのか 、、、どちらにしても明日は自分を待ってくれない。
やっぱりこの曲"Giving you all my love"がこのアルバムの白眉でしょう。 これこそ、SOUL。
と私が言って良いのか分らないけれど、SOULです。

だけれども、だけれども、だけれども、、、
と続いた後に、そこから彼は何処を指しているのかな?と漠然と思う。
結局 「君が好きなんだ」 とは言ってない気がする。というより、言えてないかな?

だからこそ、SOUL
うーーん、自分でも良く分らなくなってきたけど、 「すんなり言えて、それで上手く行くなら、この世に音楽なんて必要ねーよ」と思ってしまった。

やっと人を愛せるようになったと思った時には30に触れてた。
って感じがたまらないアルバムかな? かなりの独断と偏見が入っているけど、このアルバムを聴く度に自分はそう思う 。「君は来ない。それは、、、昔ほど、痛くないんだ。けど、その分だけ余計に寂しくなってしまったよ」だね、絶対に。

確かに、レーベルのサポートに伴う楽曲の良さといい、彼の歌手としての能力といい、問題無しなのは間違いない。(Bad Boyという名前のくせに) レーベルの今後の発展の為にも、彼のデビューアルバムは絶対に失敗できないという意気込みが伝わってくる。いい緊張感の中で作成されたんだなぁって思う。だが、根本的には遅咲きだからこそと思う。だからこそ、これだけのアルバムになったんだと。このアルバムで有名なった彼は、この先どんな歌を歌い、どんな感情を伝えてくれるのだろう。

この、"寂しげな近所のおじさん"といったら怒りそうな、けど、ゼッテーお兄さんじゃネーよ。といいたくなる雰囲気は保ち続けれるのだろうか?



実際自分が30になって、こんな状態になったとしたら、きっと腰が引けるんだろうな、、、けど、逆にドライブがかかったりして。
いいもーん、まだ23だもん。(注:作成時です) このアルバム聞いたら、なんか得した気分になっちゃった。

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