Dru Hill

[2001/10]

Sisqoのファンという人には2作ともぜひとも聴いて貰いたいと思う。Woddyのソロ活動希望の頃からグループとしておかしくなったけど、Woddyのお母さんが病気だったのは初めて知った。ってSisqoも最近知ったって書いてあったけど。確かに、だからこそゴスペルアルバムを作りたいというのも良く分る。そういう理由があったとはね。

バラバラになりそうなグループを前にして、Sisqoが絶対にメンバーチェンジをしないとTV番組で力説してたのは凄く良かった。Woddyには亡くなられた母親の為にアルバムを完成させて欲しいし、その後はDru Hillとして活動して欲しい。メンバー的には1番影が薄い彼だが以外と歌える。

Jazzのソロを聴きました。びっくりびっくりの作品。あんな面が増えればグループとしての幅も増えると思うな。


   83 Dru Hill "Dru Hill"
(1996年)
<A rank>
・5 Steps
・All Alone [S]
・April Shower [S]

・In my bed [S]
・Do U Believe [MU]

<B rank>
・Never Make a Promise [S]
・Nothing to Prove [SM]
・Tell Me [S]
・Love's Train [S]

<C rank>
・Statisfied [S]
[2001/10]

このアルバムは音楽友達でもあるナッツに進められて、発売から1年後位に買いました。始めは確かにJodeciに似てると思ってけど、アルバムの途中からそれが違うと思った。この頃、「金髪ってのが違いなんだ」って力説してたけど、その必要性が分らなかったぞ。そもそもデビュー当時のDevanteは金髪だっちゅーの(怒) 以外と知らない人が多くて困るw 

歌詞世界が全然違うじゃん。Jodeciは「俺」だけど、Dru Hillは「僕」になると思う。

メンバーのNokioのプロデュースした作品が1番いいのも凄いしね。やっぱり歌詞的にはApril Showerや5Steps,All Aloneでしょう。April Showerの歌詞はかなりナイス。こんな風に優しく女性を抱きしめたら間違い無く貴方はイイ男です。

All Aloneの"another place, another time, another love"ってフレーズが好き。「新しい場所に行けば新しい出会いはあると思う。けど僕は君が好きで、だから一人ぼっちなんだ」ってのはかなりナイス。In My Bedは彼らも嫌がったという話だけど曲自体はナイス。5 Stepsも名曲。それにしても、なんで「5」なのだろう?そこら辺、ちゃんと分ってません。この曲の終り方はかなりいいと思う。ナイスSisqo!

この頃のSisqoについては、確かにK-ciを継げるシャウターだと思ってた。Tell Meビデオクリップはノリノリだった。In My Bedでは以外と演技が上手かった。踊る姿も楽しそうだったし。インタビューでもいってたけど、Jazzはあれで踊りが上手い。Woddyのノリだけが悪かった。Woddy離脱の予兆はあったというべきか。

5StepでのSisqoの横顔にあれって思った。「少し謎」って所。こいつ、、なんか奥がありそうな、、と思った。あのバスでの横顔の彼の視線は今でもすぐに思い出せるなぁ。


なんやかんやで、ボーイズコーラスグループの処女作としてはかなりの出来だと思います。


   80 Dru Hill "Enter the Dru"
(1998年)
<A rank>
・What are we Gonna Do [S]
・One Good Reason [S]
・Beauty [SS]
・How Deep is your love [SM]

<B rank>
・Holding You [S]
・Angel [S]
・I'm Wondering [S]
・Real Freak [MS]
・I'LL be the one[S]

<C rank>
・You are everything [S]
[2001/10]

アルバムタイトルから内向きの方向性を示してる。どれくらい売れたのかは知らないけど、1stほどではなかったんじゃないかな。アルバム全体の統一感が低くて起承転結という流れが見えにくい。

How Deep is your loveは初の全米NO1だったのかな? Hoilding Youはその前の曲と同じ扱いを受けると思うが、自分の中ではこのアルバムを代表する曲だと思う。ネタ的にはIn my Bedと同じだが、嫌だったんじゃないの。何故、また取り上げたのだろう? どっちにしても、あまり明るい気持ちにさせてくれないアルバムの気もする。前作の方が上かな。

You are everythingっていう曲名で、Sorryという単語がでるのがSisqoらしい。Thongという単語よりもよっぽど彼自身に近いと思う。「好きだよ」より「ごめんな」の方が彼らしいという事I'll be the oneでBabyface作とピッタリくるのも珍しい。サントラSoul Foodの曲もかなり良かったが、これはもっと内向的だね。

1番バラードとして聴き易いのはAngelだと思う。このアルバムの中の唯一の清涼剤だと思う。Angel後はだらけてる気がするから。ただBeautyは異色。Dru Hillのパブリックイメージから1番遠くて結構好きです、このタイプの曲。

One Good ReasonはモロにSisqoだね。娘もいるから当然の態度だとも思うけど。結構、それって辛いと思うな。成長していく毎に姿が似てきて、それを眺める度に痛みが増すのだから。そういう気持ちをこれからも彼が歌ってくれるなら、絶対に追いかけるんだよね、やっぱり。
逆説的に言えば、もし息子だったとしたら、SisqoはここまでのSingerになってない。それは断言できる。娘だからこそ、この先も期待させる。


What are we gonna doは個人的な思い入れが強すぎるから、余りコメントしたくない。けど、彼ら自身にとっても5Stepsとタメを張れると思って最後に持ってきたのだと思う。5Steptの成功は、アルバムの最後には自作曲の最高が来るという構成を、彼らとリスナーの間の同意としたと思う。そう思うリスナーがどれだけいるかは知らないが、これは当然だと、自分は思う。

「透明感を増す痛み。それがどこかで綺麗だと感じる」


   61 Dru Hill "Dru World Order"
(2002年)
<A rank>
・I Do (Millions) [SS]
・Men Always Regret [SM]
・My Angel / How Could You [SM]
・I Should Be [SM]

<B rank>
・I Love You [M]
・Never Stop Loving You [S]
・Love/Hate [S]

<C rank>
[2003/03]

ずいぶんと延期を繰り返したアルバムだけど、ファン以外にはお勧めじゃないとは思っちゃう。ぜひとも処女作を聴いてください、って気持ちかな。I Should Beがヒットしてるのは嬉しいが、続く曲がない気がする。このままじゃ後ろに控えたJazzのソロ作が予定通り発売されるか心配です。本作から増えたメンバーのことは何もしりません・・・もし良かったら教えてください。

中盤を聴くといつも以上にワルな方向性に振れてる。6:ON MEとかさ。個人的には会わないや。9:I Doが一番好き。ちょうどクリスマスの頃に発売されたアルバムだけど、この曲はそんな雰囲気にピッタシだと思う。こんなほのかな切なさが5Stepsの頃から貫通するDru Hillの核だと思うから。一般的なスムースなグループじゃなくて、彼らだからこその良さがあって、稀に訪れる吼えてる声に重なる瞬間は本当にナイスだと思う。BoyzIIMenや112はなかなか吼えないからなぁ。

12: Men Always Regertを聴くと、ああやっぱりDru HillはずっとDru Hillなんだぁって嬉しくなってくる。やっぱり彼らはこんな志向性なんだよね。処女作のAll Aloneの頃からずっと。このタイトルを言いきってくれる彼らだからこそ、どれだけのアルバムでも、ずっとこの先も買いつづけるのだと思う。後ろで吼えてるSisqoはいつでも俺の中での文句無しのアーティストです。


点数は高くないけど、それは彼らならもっともっと行けるハズ。処女作の輝きに年齢が加味された、本HPが想定する彼らの最高傑作からいえば、30%だと思う。Dru Hillの何が一番いいって、街を歩いてるアホ男をRegretまで連れて来れる核と吼えっぷりなんだよね。

ナイーブ、逆サイドは元々の志向性を持つ男の純度を上げる。けど、サイドチェンジが可能なのはDru Hillだけだと思うな。そんな意味でDru Hillが歌いつづければ、女性にとって世界はよくなると思ってる。その点で言えば、ON MEは必要かもね。

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